あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「2月4日」(1972年)。
妻の実家に帰省した伊吹隊長は、妻と娘をグロテス星人に人質に取られてしまう。そして、グロテス星人は、神社の神将像を怪獣化させたコダイゴンを操り、MAT解散を迫る。伊吹隊長は、市民を守るために苦渋の決断をするのだった。
信州に帰省した伊吹隊長
葉子の両親にもてなされる伊吹隊長。葉子の地元にある蓮根湖には、気温の低下によって湖の氷が割れる音が神様が渡る音と言われ、それを聞くことでその年の豊作を願う神事の風習があった。夜になると、葉子たちは蓮根湖に向かうが、伊吹隊長だけは、気が乗らず家に残る。
しかし、その様子を怪しい男が観察していた。その男は、人間に化けたグロテス星人で、MATを倒すために伊吹隊長を狙っていたのだ。しかし、酒を飲んでもMAT本部との連絡を欠かさない伊吹隊長を見たグロテス星人は、襲撃を諦めることにする。一方、蓮根湖には、村人たちが神様が渡る音を聞くために集まっていた。そこに、伊吹隊長の妻子がいることを確認したグロテス星人は、作戦を変更。蓮根神社にある神将像を奪う。
蓮根湖の氷が割れ、神事は終了したが、神様をその目で見ることができると思っていた美奈子は少々不満のようだ。しかし、割れた湖面から巨大化した神将像・コダイゴンが出現。村人たちは、神事を見世物にしたことに神様が怒ったと思って逃げ出した。そのパニックのなか、人間の姿に化けたグロテス星人は、「安全な道がある」と言って葉子と美奈子を誘い出し、蓮根神社に監禁。その本性を現した。