あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「5月26日」(1968年)。
人類に好意を持ったウルトラセブンは、自らの命を捨てて仲間を救おうとした勇気ある青年・薩摩次郎の姿をかり、モロボシ・ダンと名乗って、ウルトラ警備隊に入隊。宇宙人の侵略から地球を防衛する。
ダンとソガ隊員が、パトロール中に行方不明になる。彼らは、地球に侵入した宇宙生物・ダンカンに街ごと拉致されてしまったのだ。自分たちを攻撃するウルトラ警備隊に対し、ダンカンはダンを操り、ウルトラセブンの力で街を破壊させる。
ダンとソガが姿を消す
ダンとソガはそのバスを追うが、バスが停車すると、ダンたちはその場から忽然と姿を消してしまう。ダンたちを含めた数名の人間が、目の前で姿を消したという通報を受けたウルトラ警備隊は、現場に到着。調査を開始する。その場には多量の放射能が検知され、フルハシ隊員は、ダンたちが誘導され、意図的に誘拐されたのだと推測した。
さらに翌日、今度は複数のビルが区画ごと消え去るという事件が発生。ヘリコプターで調査にやってきたキリヤマ隊長とアマギ隊員は、大都会からビルが消え、更地となってしまった状況に啞然とするのだった。すると、地面から泡のようなものが吹き出しているのを発見。攻撃を加えると、泡は逃げていくように地面に吸い込まれていくのだった。
一方、フルハシとアンヌ隊員はタケナカ参謀から呼び出しを受ける。有名な霊媒師が、ビル蒸発事件についてウルトラ警備隊に会見を求めてきたというのだ。霊媒師と対面したフルハシたち。しかし、その霊媒師は宇宙人が操っていたものだった。彼らは、太陽系からそう遠くない星からきたダンカンで、一時的な宇宙乱流を避けるために地球に侵入したらしい。