あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「5月25日」(1973年)。
山村で父とふたりで暮らす大羽次郎少年は、人喰い沼と呼ばれる沼で人魂を目撃。ZATに通報する。しかし、隊員たちは次郎の話を真面目に聞かず、調査を行わなかった。その後、次郎が父親や地元の警官とともに様子を見にいくと、人魂の正体である怪獣・トンダイルが出現。父親が食べられてしまう。
人魂の正体は怪獣だった!
しかし次郎は、父は母親を亡くしたことで寂しい思いをしているのだと冷静だった。明日は父親の誕生日ということで、父親の好きな花を摘みにいくことにする次郎。その花が咲いているのは、最近人魂が出るという噂のある沼だった。次郎が花を摘んでいると、沼の中からふたつの赤い発光体が出現。さらに、近くを歩いていた男性が、カプセルのようなものに閉じ込められてしまう。
その人魂は、光太郎も目撃していた。翌日、ZATの仲間たちにそのことを報告する光太郎だったが、人魂という非科学的な現象を、隊員たちは誰も信じない。すると、ZATに電話がかかってくる。それは、次郎からの通報の電話だった。しかし、対応した北島隊員や南原隊員は次郎の話を真面目に聞こうとせず、「子ども電話相談室にかけたらどうだ」とあしらってしまう。
子ども電話相談室の相談員に、おまわりさんに話をしてみるようアドバイスを受けた次郎は、地元の警官、父親とともに夜の沼に向かった。すると、沼から怪獣・トンダイルが出現。人魂と思われたものの正体は、トンダイルの目だったのだ。トンダイルは父親をカプセルの中に閉じ込めると、それを食べてしまう。さらに、警官は怪獣に驚き、次郎を置いてひとりで逃げてしまった。