あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「2月14日」(1975年)。
次々と現れる円盤生物に対抗するため、円盤生物対策委員会が立ち上げられ、科学者たちが調査を行っていた。しかし、その科学者たちが謎の死を遂げる事件が連続する。
謎の少女を保護したトオル
その夜、宇宙から何者かの襲来を察知したゲンと、ゲンを慕う少年・梅田トオルは現場に向かう。そこにはフランス人形を抱えたひとりの少女がいた。その直後、ふたりは円盤生物とおぼしき円盤を発見、追跡するが見失ってしまう。帰路についたゲンたちは少女が怪しいと感じていた。
その一方で、トオルは少女が、かつて生きていた妹のカオルと同じくらいの年齢だったことを考えていた。トオルの家庭は母親を亡くし父子家庭だったが、父親を宇宙人に殺害され、さらに唯一の肉親だった妹のカオルも、後にシルバーブルーメに殺されてしまっていた。
美山家に帰る途中、ふたりは悲鳴を聞いて駆けつけると、男性が凍って死亡していた。その男性はブラックスターを調査していた科学者だった。そしてその夜のうちに、もうひとりの科学者が同様の方法で殺害されたのだ。
翌日、トオルは昨晩出会った少女がいじめられている場面に遭遇し、少女を助ける。その少女は眉子と名乗った。トオルはなんとかしてもらおうと美山家に連れていく。しかし、玄関で眉子を見たゲンは、少女がブラックスターと関係があると考える。
逃げだす眉子を追いかけて問い詰めるゲンだったが、トオルがかばっているうちに、少女は姿を消した。ゲンとトオルは険悪な雰囲気になってしまう。