あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「6月15日」(1973年)。
ある梅雨の日の夜、ふたりの警官が血を吸われて殺害される事件が発生する。調査の結果、それは謎の赤い吸血花によるものだということが判明。光太郎は調査のなかで、親に捨てられて養母との折り合いが悪い、かなえという少女と出会う。しかしその後、かなえが吸血花を配っているところを目撃するのだった。
捨て子塚で人間が吸血される事件が発生
翌日、光太郎は調査のために寺にやってきた。しかし、とくに怪獣が出現した痕跡はない。すると、光太郎は花を抱えて道路に飛び出す少女を目撃。その少女・かなえを自宅に送り届けようと家の場所を聞くが、かなえはでたらめな場所を伝え、挙げ句の果てには光太郎の下宿先である白鳥家や大空まで自分の家だと指差し、困ってしまう光太郎。すると、ちょうど森山隊員がやってきた。母親代わりの長女・さおりが合宿で家を空けていたため、白鳥家の家事を手伝いに来たのだ。いったんかなえを家に入れ、かなえにおやつをあげたさおりの弟・健一は、かなえから赤い花を貰った。
その後、かなえの素性が判明する。かなえは親に捨てられて施設にいたが、2ヵ月前に里子に出されたらしい。そして今は、岩坪という子どものいない資産家の夫婦のもとで暮らしているという。光太郎は岩坪邸にかなえを送り届けるが、岩坪夫人からは、かなえへの愛情が感じられなかった。子どもがいない岩坪夫妻は世間体のために、かなえを引き取ったのだと感じる光太郎。
その夜、捨て子塚の花が蔦を伸ばし、白鳥家に侵入。かなえが健一にプレゼントした花と合体し、健一や森山を襲う。しかし、たまたま通りかかった酔っ払いによって蔦が引きちぎられ、ふたりはことなきを得た。