あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「7月14日」(1984年)。
映像は、新撮パートのほかに、過去の映像も使用されており、随所に歴代ウルトラヒーローの活躍が挿入される。また、流用パートも含め、人間のキャラクターが一切登場しないのもポイントだ。
早く大人になり、宇宙にはびこる怪獣を倒したいと特訓を行う少年タロウ。優しい怪獣・ドックンとの出会いや、ウルトラ兄弟の活躍を勉強していくことで、タロウはやがて立派な青年に成長した。そんななか、かつてウルトラの父が封印した、宇宙の帝王 ジュダが復活しようと行動を開始する。
少年期のタロウ
しかし、ドックンはそれに怒り、逆にタロウに向かってきた。ドックンの気迫に驚いたタロウは怖くなり、逃げ出してしまう。そこに、ウルトラの母がやってきた。ウルトラの母はタロウに、本来は優しい怪獣であるドックンを怒らせてしまったことを咎める。タロウは反省し、ドックンと仲直りするのだった。
時は流れ、タロウはたくましい青年に成長していた。しかし、ウルトラマンやウルトラセブンはもちろん、少し年上のウルトラマンジャックやウルトラマンAはすでに地球で悪の怪獣と戦っているのに対し、タロウは未だに一人前と認められず、実戦を許してもらえていなかった。当初はウルトラの父に反発するタロウだったが、自分の未熟さを認め、兄たちの地球での活躍の映像を見て勉強と特訓を続けたのだった。