7月14日 少年期のウルトラマンタロウが描かれる! ウルトラマン物語

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 7月14日(1984年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「7月14日」(1984年)。
左からウルトラの父、少年ウルトラマンタロウ、ウルトラの母  ©円谷プロ PHOTO/講談社
『ウルトラマン物語(ストーリー)』は、1984年7月14日より上映が開始された、劇場用作品である。本作の主人公はウルトラマンタロウで、少年期のタロウが初登場。少年から青年に成長し、ウルトラの父に一人前のウルトラヒーローとして認められるまでの過程が描かれる。

映像は、新撮パートのほかに、過去の映像も使用されており、随所に歴代ウルトラヒーローの活躍が挿入される。また、流用パートも含め、人間のキャラクターが一切登場しないのもポイントだ。

早く大人になり、宇宙にはびこる怪獣を倒したいと特訓を行う少年タロウ。優しい怪獣・ドックンとの出会いや、ウルトラ兄弟の活躍を勉強していくことで、タロウはやがて立派な青年に成長した。そんななか、かつてウルトラの父が封印した、宇宙の帝王 ジュダが復活しようと行動を開始する。

少年期のタロウ

1984年7月14日は『ウルトラマン物語』の上映が開始された日です。幼いウルトラヒーローの少年タロウ。ウルトラマンやウルトラセブンのような戦士に憧れるタロウは、今日も訓練を行っていた。タロウは投げた岩に光線を命中させる練習を行うが、なかなかうまくいかない。そこに、1体の怪獣が現れた。その怪獣・ドックンに自分の失敗を笑われたタロウは、怪獣退治の練習台にしようと攻撃をはじめる。

しかし、ドックンはそれに怒り、逆にタロウに向かってきた。ドックンの気迫に驚いたタロウは怖くなり、逃げ出してしまう。そこに、ウルトラの母がやってきた。ウルトラの母はタロウに、本来は優しい怪獣であるドックンを怒らせてしまったことを咎める。タロウは反省し、ドックンと仲直りするのだった。
タロウが出会ったドックン  ©円谷プロ PHOTO/講談社
すると、それを見ていたウルトラの父が、ウルトラの母とともにタロウを宇宙に連れていく。ウルトラヒーローには、全宇宙の平和を維持する使命があると説明するウルトラの父。タロウは輝く星々を見て、自分も一人前のウルトラヒーローになると誓ったのだった。

時は流れ、タロウはたくましい青年に成長していた。しかし、ウルトラマンやウルトラセブンはもちろん、少し年上のウルトラマンジャックやウルトラマンAはすでに地球で悪の怪獣と戦っているのに対し、タロウは未だに一人前と認められず、実戦を許してもらえていなかった。当初はウルトラの父に反発するタロウだったが、自分の未熟さを認め、兄たちの地球での活躍の映像を見て勉強と特訓を続けたのだった。
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