あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「4月24日」(1966年)。
本作に登場した怪獣たちは以降の作品にも登場をはたし、過去にウルトラマンからウルトラマン80が地球に来ていたという設定の『ウルトラマンメビウス』(2006年~2007年放送)でも、本作の内容が反映されている。
「1/8計画第三次募集中」と書かれた看板を見つけた由利子。その計画は人口問題解決のため、人間や建物を1/8に縮小する計画だった。由利子は計画を批判的な目で見るが、手違いで縮小されてしまう。
由利子が縮小される
Sモデル地区では、人間や建物を1/8に縮小する計画が行われるが、それは人口密度の高い国ではどこでもやっている人口対策だという。由利子も職員に移住を誘われるが、「私は大きくなりたいほう」と言って、それを断る。しかし、移住を希望する人々が押し寄せ、その人の波にのまれてしまう。そして、由利子は移住者と間違えられ、小さくされてしまった。
由利子は、これからずっと彼女が住むといわれる、S13地区の区長と民生委員の女性たちから説明を受ける。Sモデル地区に移住した人々には市民番号が割り当てられ、名前ではなく数字で呼ばれるらしい。同姓同名はありえないため、便利だと言う区長。由利子にも、「103924」という新たな番号が割り当てられたのだった。
やがて、巨大なカメラと鉛筆が運び込まれる。それは、由利子の所持品だった。自分がほんとうに小さくなってしまったことに気づく由利子。すると、別の職員が現れ、由利子を不法侵入罪で逮捕すると言ってきた。間違って体を小さくされた由利子は、正式な手続きをしていないため、不法侵入者扱いにされてしまったのだ。由利子は縮小された椅子が置かれた小箱に入れられ、出入管理局の拘置所に勾留されてしまう。