あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「2月1日」(1974年)。
節分の日、鬼のような姿をしたオニバンバが、光太郎を豆にしてしまう。さらに、その豆が少年に食べられそうになり……。
喧嘩をしてしまった兄弟
その正体は鬼の仲間である、きさらぎ星人 オニバンバ。宇宙人であるタロウが、人間の味方をして、鬼が嫌がる豆まきをすることに怒っていた。
その後、一郎、二郎兄弟の家に遊びに来た光太郎と北島隊員。光太郎たちからお土産をもらう兄弟だったが、一郎がお土産にお願いしていたプラモデルを二郎が欲しいと言い出し、一郎は母親から「お兄ちゃんだから」と我慢させられてしまう。家を飛び出してしまった一郎を、自分も長男である北島隊員が追いかけ、ウルトラ兄弟の末っ子である光太郎は二郎とともに神社で、一郎の好きな豆をもらいに行く。
光太郎は、豆を「歳の数だけ」食べると1年間幸せに暮らせるようになると二郎に話す。すると二郎は、自分は7個しか食べられないのに、兄の一郎は10個も食べられて不公平だと漏らした。光太郎は、「一郎は、君より漢字を多く知っているし、目方(体重)も多い、ご飯もたくさん食べるだろう、なんでも同じというわけにはいかない」と説得する。一方、一郎といっしょにいる北島隊員は、「我慢させられてばかりだ」と言う一郎に対し、「力が強い君は我慢する力も強い。二郎君のこと、かわいいと思ってるんだろ?」と説得するのだった。