3月17日 帰ってきたウルトラマンが地球に亡命したミステラー星人と出会う

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 3月17日(1972年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「3月17日」(1972年)。
ミステラー星人(悪)と戦うウルトラマンジャック  ©円谷プロ PHOTO/講談社
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1971年4月2日より放送が開始された『帰ってきたウルトラマン』の主人公は郷 秀樹。カーレーサーを目指していた郷は、怪獣タッコングの襲撃の際に子どもを守って命を落とすもウルトラマンジャック(劇中での呼称は「ウルトラマン」)と一体化し、復活。怪獣攻撃隊MAT(マット)に入隊し、怪獣から地球を守るために戦うことを決意する。

郷は、戦争から逃れるため地球にやってきたミステラー星人の元戦闘隊エースと出会う。しかし、地球では彼の上司である戦闘隊長が暗躍していた。戦闘隊長に見つかったエースは、娘を人質に取られてしまう。
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

郷がミステラー星人(善)と出会う

1972年3月17日は『帰ってきたウルトラマン』第49話「宇宙戦士 その名はMAT」が放送された日です。ある夜、地上に隕石が落下した。翌日、休暇をとっていた郷を除いたMAT隊員たちが隕石の調査を行うが、謎の光線を浴びて氷漬けにされてしまう。一方、郷は次郎、ルミ子と芦ノ湖に遊びにきていた。すると、車に子どもが取り残されているのを発見。親は、買い物にいっているようだった。しかし、サイドブレーキをかけ忘れたのか、車は少しずつ動き出してしまう。

轢かれそうになる次郎を助けた郷だったが、車はそのまま坂を降りていく。助けを求める子どもと、徐々に加速していく車。郷は車を必死で追うが、目の前にひとりの男性が現れる。男性は、超人的な身体能力を発揮して少年を救出。郷は、男性が地球人ではなく、宇宙で最も好戦的なミステラー星人であることに気づく。

男性にテレパシーを送り、自分がウルトラマンジャックであることを名乗ったうえで、その目的を問い詰める郷。すると、その男性は、自分が地球と地球人を好ましく思っていると返した。そして、湖の底で暮らしていると言い、郷のもとを去ったのだった。一方、この騒ぎを見ていたもうひとりの男がほくそ笑み、行動を開始する。

住処に戻ったミステラー星人(善)だったが、同じミステラー星人(悪)から奇襲を受ける。郷たちのやりとりを観察していた男は、ミステラー星人(悪)が化けた姿だったのだ。彼らミステラー星人は、アテリア星と30年以上戦争を続けていた。ミステラー星人(善)は有能な戦闘隊のエースだったが、殺し合いに嫌気がさし、娘とともに地球に亡命してきたのだ。
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