あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「3月17日」(1972年)。
郷は、戦争から逃れるため地球にやってきたミステラー星人の元戦闘隊エースと出会う。しかし、地球では彼の上司である戦闘隊長が暗躍していた。戦闘隊長に見つかったエースは、娘を人質に取られてしまう。
郷がミステラー星人(善)と出会う
轢かれそうになる次郎を助けた郷だったが、車はそのまま坂を降りていく。助けを求める子どもと、徐々に加速していく車。郷は車を必死で追うが、目の前にひとりの男性が現れる。男性は、超人的な身体能力を発揮して少年を救出。郷は、男性が地球人ではなく、宇宙で最も好戦的なミステラー星人であることに気づく。
男性にテレパシーを送り、自分がウルトラマンジャックであることを名乗ったうえで、その目的を問い詰める郷。すると、その男性は、自分が地球と地球人を好ましく思っていると返した。そして、湖の底で暮らしていると言い、郷のもとを去ったのだった。一方、この騒ぎを見ていたもうひとりの男がほくそ笑み、行動を開始する。
住処に戻ったミステラー星人(善)だったが、同じミステラー星人(悪)から奇襲を受ける。郷たちのやりとりを観察していた男は、ミステラー星人(悪)が化けた姿だったのだ。彼らミステラー星人は、アテリア星と30年以上戦争を続けていた。ミステラー星人(善)は有能な戦闘隊のエースだったが、殺し合いに嫌気がさし、娘とともに地球に亡命してきたのだ。