2月11日 帰ってきたウルトラマン 岸田隊員の恋人は宇宙人だった!?

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 2月11日(1972年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「2月11日」(1972年)。
グラナダスと戦うウルトラマンジャック  ©円谷プロ
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1971年4月2日より放送が開始された『帰ってきたウルトラマン』の主人公は郷 秀樹。カーレーサーを目指していた郷は、怪獣タッコングの襲撃の際に子どもを守って命を落とすもウルトラマンジャック(劇中での呼称は「ウルトラマン」)と一体化し復活。怪獣攻撃隊MAT(マット)に入隊し、怪獣から地球を守るために戦うことを決意する。

炎上する車から女性を助けた郷と岸田隊員。岸田はその女性・あかねと親しくなるが、彼女は岸田の開発したレーダーを破壊するために地球にやってきたケンタウルス星人だった。地球で暮らすうちに人間に好意を抱き、岸田のことを愛してしまった、あかねの取った行動とは……。
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

郷と岸田隊員が女性を助ける

1972年2月11日は『帰ってきたウルトラマン』第44話「星空に愛をこめて」が放送された日です。岸田隊員が心血を注いで開発していた、長距離レーダーの完成が目前まで迫っていた。ある夜、郷と岸田は仕事を終え、MAT専用車両のマットビハイクルで帰路についていたところ、炎上する車に遭遇。ふたりは中に閉じ込められていた女性を救出し、郷は鬼火のようなふたつの物体を発見するも逃げられてしまう。

その後、郷は鬼火が怪獣かもしれないと考え仲間に相談。しかし仲間たちから、それは空気中のリンが発火した燐火だろうと返されてしまう。隊長の許可を得て上野隊員と現場検証をする郷だったが、どの説も上野に否定されてしまうのだった。一方、女性は病院に運ばれ、岸田は1日に2回もお見舞いにいっていた。ふだんは厳格な人柄の岸田は妙に浮かれており、郷に「近々自分は結婚するかもしれない」と告げる。郷はそのことを祝いつつ、病院に運ばれた女性から事情を聞きたいと申し出るが、岸田曰く彼女は絶対安静で会うことはできないらしい。

実は、件の女性・あかねは順調に回復しており、彼女と岸田は親しくなっていた。翌日、岸田はあかねのもとを訪れ、「このところ良いことばかり重なっている」と、現在開発中のレーダーが完成することを話す。しかし、レーダーの話を聞いた途端、あかねの表情が曇り泣き出してしまう。そして、岸田にもう帰るよう言い、彼を拒否したのだった。
次のページへ あかねの正体はケンタウルス星人だった!
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