あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「2月11日」(1972年)。
炎上する車から女性を助けた郷と岸田隊員。岸田はその女性・あかねと親しくなるが、彼女は岸田の開発したレーダーを破壊するために地球にやってきたケンタウルス星人だった。地球で暮らすうちに人間に好意を抱き、岸田のことを愛してしまった、あかねの取った行動とは……。
郷と岸田隊員が女性を助ける
その後、郷は鬼火が怪獣かもしれないと考え仲間に相談。しかし仲間たちから、それは空気中のリンが発火した燐火だろうと返されてしまう。隊長の許可を得て上野隊員と現場検証をする郷だったが、どの説も上野に否定されてしまうのだった。一方、女性は病院に運ばれ、岸田は1日に2回もお見舞いにいっていた。ふだんは厳格な人柄の岸田は妙に浮かれており、郷に「近々自分は結婚するかもしれない」と告げる。郷はそのことを祝いつつ、病院に運ばれた女性から事情を聞きたいと申し出るが、岸田曰く彼女は絶対安静で会うことはできないらしい。
実は、件の女性・あかねは順調に回復しており、彼女と岸田は親しくなっていた。翌日、岸田はあかねのもとを訪れ、「このところ良いことばかり重なっている」と、現在開発中のレーダーが完成することを話す。しかし、レーダーの話を聞いた途端、あかねの表情が曇り泣き出してしまう。そして、岸田にもう帰るよう言い、彼を拒否したのだった。