スタイリストの子どものおしゃれ事情と「成長の証」 ファッションの自己表現について

スタイリスト・田沼 トモミのブログ 「つぎはぎ家族のパッチワークな毎日」5

スタイリスト:田沼 トモミ

デニム好きな長女が中学生になる日を思って

とにかく公園で遊べるような動きやすいファッションで、いつも活発に動く長女。親としてこの「自由さ」を尊重してあげたい。
とにかくスカートは一切はかない主義の長女。まだ小2なので、さほど気にはしていませんが、近所の中学はスカートONLYで、来るべき中学生活の制服事情をやや懸念しています。


長女に「受験をしなければ◯◯中学校で制服はスカートになるだろうね~」と伝えたところ、「受験したくないけどスカートもはきたくな~い!」という返答が。そりゃそうだよね。(勉強嫌いの我が娘よ……)スカートを穿きたくないからという理由で私服登校の中学を受験するというのも、理由としてNGではないけれど、うーん、なんだか考えてしまうな。お金とかお金とかお金とか。笑(我が家の場合)

もちろんこの先、半年、1年、3年と少しずつ好みも変わって娘も「スカート、はきたーい!」な感覚になるかもしれません。しかしながら、親としては、決まった形式に囚われずに自由に選んで表現できる世の中になれば、もっとそれぞれの価値観を尊重しあえると思ってしまいます。

昨今叫ばれている持続可能な社会の実現を目指す=SDGsの基本理念は、「誰も置き去りにしない」というものです。

それを思うと、「制服」問題も社会全体で考えるべき問題なのだと思いますが、残念ながら学校側から積極的に変化を求めるとは思えないし、誰かが勇気を出して声を大にして立ち上がらなければきっと変わらないままなのでしょう。
(全国的に、少しずつではありますが、トランスジェンダー生徒への配慮で「ジェンダーレス制服」導入校が増加傾向のようです。)
制服に限らずブラック校則をはじめ、学校教育の様々な見直しが必要な時代なのかなと思われてなりません。ですが、主張しすぎてしまってモンスターペアレンツだと思われてしまうのも、とモヤモヤしてしまったり……。

でもでも、子どもの人権問題、大人が守ってやれないで一体誰が守れるの?

変えていけたらいいなあ。世の中の当たり前を。
変わらないとなあ。自分も!

それでは、また!
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たぬま ともみ

田沼 トモミ

スタイリスト時々ライター

エディトリアルを中心に、広告・カタログ・著名人のスタイリングなど幅広く活動。 ファッションにとどまらず、被写体とその空間スタイリングを得意とし、インテリアやフードなどプロップまわりも同時に担当する。 プライベートでは2児の母。離婚→ひとり親を経てハンガリー人の夫と多様な家族“パッチワークファミリー”を展開中。22年秋に第3子を出産予定。 Instagram blog

エディトリアルを中心に、広告・カタログ・著名人のスタイリングなど幅広く活動。 ファッションにとどまらず、被写体とその空間スタイリングを得意とし、インテリアやフードなどプロップまわりも同時に担当する。 プライベートでは2児の母。離婚→ひとり親を経てハンガリー人の夫と多様な家族“パッチワークファミリー”を展開中。22年秋に第3子を出産予定。 Instagram blog