コレラを防いだ男 関寛斎
著:柳原 三佳
幕末にソーシャルディスタンスを唱え、パンデミックを食い止めた! ワクチンの効用を訴え、伝染病と戦った実在の医師の生涯を描く。
発売日 | 2013/11/22 |
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価格 | 定価:1,320円(本体1,200円) |
ISBN-13 | 9784062186377 |
判型 | 四六 |
ページ数 | 194ページ |
歩道に、ラップ音楽に合わせてジグザグ運転をする乗用車がつっこみ、祖父母と犬の散歩の途中、信号待ちをしていた男の子ふたりの命を奪いました。事故の取り調べ、裁判の様子、のこされた家族の悲しみと怒り、そして彼らを支えるマイちゃんの存在を、丹念な取材で描きます。
2010年12月26日、交差点の歩道の内側で信号を待っていた祖父母と2人の孫、そして1匹の柴犬に、大音量の音楽に合わせて車線変更を繰り返す蛇行運転をしながらクラクションを鳴らす乗用車が突っ込んできた――。
理不尽に奪われた幼い少年二人の命。そして、半年にわたる入院を余儀なくされた祖父母。もし、自分たちのところに孫たちが帰省していなかったら……。自死まで考えた祖父母を癒やし続けたのは、彼らが保健所から引き取って育てた柴犬のマイちゃんだった。
運転していた若者の父親が祖父母の前に現れたが、謝罪らしい謝罪はなかった。被害者参加制度を使って刑事裁判に出廷した両親。過失割合が100%のでたらめな運転で命を奪いながら、最も重い危険運転致死傷罪には問われず、求刑懲役15年のところ、懲役7年の実刑となった。
9歳と6歳の少年に与えられた、あまりにも不条理で理不尽な死に、残された遺族は戦い、苦しみ、自分自身を責める。それでも彼らの思い出とともに生きていかなければならない。三回忌を前に、ようやく封を解くことができた彼らの遺品の中から出てきたのは、書きかけのマイちゃんへの手紙だった。
※現状のネームは仮です 【第一章】 楽しみにしていた冬休みに いとこどうしのふたり/インド料理店での最後の夕食/車のライトが左右にゆれて/とりちがえられたふたり/男の約束/「良き息子であり、良き友だちでした」/「何もしていないあの子が、なぜ……」 【第二章】マイちゃんがやってきた日 〈柴犬の行方を探しています〉/ワン友たちの大捜索/わが家に戻っていたマイちゃん/あと一日遅かったら殺処分だった/意識をとり戻した水島さん夫妻/ワン友からのメールには 【第三章】あまりにもひどすぎる運転 「制限速度など気にしたことがなかった」/暴走ドライブの一部始終/しょっちゅう目撃されていたMの運転/病院に現れた加害者の両親/「奇跡の犬」 【第四章】夫婦によりそった犬 しまいこまれた遺品/『どうしてあの子たちの身がわりになってくれなかったの!』/ナナちゃんママとマイちゃん/みずからを責めつづける日々/マイちゃんと事故現場へ/臓器移植を決断した理由/被害者として裁判に参加する 【第五章】証言をひるがえした加害者 「蛇行運転はしていません」/検察vs弁護人「争いのポイント」/「おぼえていない」をくりかえした/ふたりのお父さんの思い/判決。そして無力感 【第六章】ずっと忘れない 中原街道を走るたびに/お母さんと遼人くんの交換日記/「この悲しみと、うまくつきあっていかないと」/自分を変えていくために/遺族が加害者に求めていること/マイちゃんへの手紙 【あとがき】
著:柳原 三佳
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