非認知能力も育つモンテッソーリ教育ってなに? モンテッソーリ教師・田中昌子先生に聞く【『子育ての悩みに今すぐ役立つQ&A68』】

映画『マリア・モンテッソーリ 愛と創造のメソッド』がもっとおもしろくなる!①

ライター:高木 香織

A1 仰向け寝のころには、主に手でつかむものがいいですね。手で握る「ガラガラ」や、輪や鈴をつけたゴムやリボンを天井から垂らし、引っ張れるようにするのもおすすめです。

お座りができるころには、両手を使うものがいいですね。棒にリングをさす、穴にボールを入れるといった、手と目の両方を使う道具を用意してあげるといいでしょう。ハイハイをするようになったら、つかみやすいボールや転がると音の出るおもちゃを転がしてあげると、興味を持って追いかけますよ。

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【2歳】「ひとりでできた!」という自信が意欲につながる

映画『マリア・モンテッソーリ 愛と創造のメソッド』より。  © Geko Films – Tempesta‐2023
麻痺の障がいを持ちながらも、懸命に「仕事」に取り組む子ども。子どもが取り組んでいる間、職員は手助けをせずに、じっくりと見守る。映画『マリア・モンテッソーリ 愛と創造のメソッド』より。  © Geko Films – Tempesta‐2023
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──2歳になると、興味津々で走り回って何にでも手を出し、親は振り回されてしまいますね。

田中先生:そんなとき、親は「これをしちゃダメ!」「ちゃんとしなさい!」と𠮟りがちですよね。でも、子どもは「ちゃんとする」にはどうしたらいいのかわかりません。具体的な方法を教えてもらいたいのです。

「やりたくて仕方がない。もっとくり返したい。くり返すからおもしろい」。これを親はイタズラと思いますが、子どもにとっては「お仕事」です。子どもが求めているのは、自分を成長させる「お仕事」なのです。

「お母さんと同じことをしてみたい」し、「お仕事」だからこそ、注意力や集中力が養われ、できたときの達成感があります。そして、道具を使って「ひとりでできた!」という自信が「自己肯定感」を抱かせ、「もっとやりたい」という意欲につながっていくのです。こんなご質問をいただきました。

Q2 〈2歳2ヵ月男〉物を落とす、穴を見れば投げ入れるなど、迷惑なことばかりするので困っています。

A2 周りの人に迷惑なので、「ダメダメ」と言い続けているそうですね。では、お子さんをよく観察してみましょう。何に興味があり、何をしたがっているのかを見るのです。そのうえで、「その方法が大人の迷惑にならないようにする方法」を工夫します。子どもは大人に迷惑をかけたいわけではなく、「その動き」に興味があるのですから、別な方法でそれがくり返しできるのなら、その方法に集中します。

例えば、「ビンのふたに穴をあけて、そこから綿棒をひとつずつ落とす」ことをいっしょにやってみましょう。これなら何度でもくり返し行えますね。

また、食事のしたくのときに、サラダのレタスをちぎってもらい、「おかげで助かったわ」と感謝の気持ちを伝えましょう。「やった! できた!」という体験が自己肯定感を生み、「次はもっと役に立つことをしよう」という意欲につながります。

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【3~4歳】子どもをまるごと認める

映画『マリア・モンテッソーリ 愛と創造のメソッド』より。 © Geko Films – Tempesta‐2023
うまくおしゃべりができない女の子ティナ。しかし母親のリリ(レイラ・ベクティ)が弾くピアノの音楽に合わせて体を動かし、せいいっぱいの心を伝えてくれる。映画『マリア・モンテッソーリ 愛と創造のメソッド』より。 © Geko Films – Tempesta‐2023

──3~4歳は元気いっぱいでおしゃべりになり、言うことを聞かなくなる年齢です。親はどうしつけたらいいのでしょう。

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