
【偏食克服レシピ:キャベツ】子どもの偏食の原因を知って克服! 思わずおかわりしたくなるとっておきレシピ
子どもの苦手な野菜がおいしいに変わるレシピ #6【キャベツ】
2025.09.21
ライター・料理家:越野 美樹
キャベツの食感をやわらげて偏食を克服!
子どもがキャベツを嫌いなもう一つの理由は、食感です。
キャベツの芯や外側の葉の固い部分、繊維を苦手と感じる子どももいます。
また、加熱しすぎてクタクタになったキャベツの歯応えのなさや、水分が抜けたあとの繊維質が気になる子どももいます。

キャベツの食感をやわらげるコツは、3つあります。
【子どもの偏食克服ポイント2 キャベツの食感をやわらげて偏食を克服】
●繊維を断ち切る
→繊維を短く切ることで嚙みやすく、口に残りにくくします。
●部位と調理法を使い分ける
→内側の葉はサラダや軽い炒め物に、外側の葉や芯は煮込みや蒸し料理に使うことで食感差を減らします。
●火加減と加熱時間を工夫する
→加熱しすぎるとクタクタで歯応えがなくなったり、繊維質を強く感じることがあるので、程よい食感に仕上げます。
ふたつめのレシピは、キャベツをたっぷり使った春巻きです。キャベツをシャキシャキに炒め、カリカリになった春巻きの皮と一緒に食べることで、食感が気にならなくなります。
「キャベツ春巻き」のレシピ

【材料】10個分
キャベツ 5枚
春雨 50g
豚薄切り肉 100g
ごま油 大さじ1
酒 大さじ1
しょうゆ 大さじ1/2
片栗粉 大さじ1(具用:大さじ2の水で溶く)
春巻きの皮 10枚
薄力粉 大さじ1(春巻きの皮用:大さじ1の水で溶く)
揚げ油 適量
【作り方】
1.春雨はキッチンバサミで5cm長さに切り、袋の表示どおりに戻して、ざるにあげておく。
2.キャベツは千切りにする。豚薄切り肉は細切りにする。
3.フライパンを弱めの中火で熱してごま油を入れ、2の豚薄切り肉を加えて色が変わるまで炒める。
4.強火にしてキャベツを加えてさっと炒め、1の春雨と酒、しょうゆを加えてひと混ぜする。弱火にして水溶き片栗粉を加え、全体を混ぜて火を止め、粗熱をとる。
5.春巻きの皮を1枚斜めに置き、手前から2~3cmの位置に4を1/10量のせる。手前の皮をかぶせ、左右の皮を内側に折ってからきつめに巻いていく。


5.春巻きの皮の上部の三角の部分に水で溶いた薄力粉をぬって留める。残りの春巻きの皮と具も同じように巻く。
6.揚げ鍋に揚げ油を入れて170℃に熱し、5を入れる。3分ほどしたら裏返し、2分ほどしたらもう一度裏返す。表、裏ともにさらに1~2分ほど火を入れ、きつね色になるまで揚げる。

ぷるぷるとした春雨とカリカリの春巻きの皮が楽しめます。キャベツが5枚もしっかり入っているのに、キャベツの食感が気になりません。お好みで酢やしょうゆなどをつけてもおいしくいただけます。
キャベツの偏食を克服するための工夫
キャベツの青臭さや食感の特徴を知り、切り方や火加減、火を入れる時間、合わせる食材を工夫すると、キャベツの偏食が克服できます。
今回ご紹介した料理以外にも、キャベツが食べやすくなる料理はたくさんあります。
・ゆでキャベツとツナとコーンのあえもの
キャベツを切ったらすぐにゆでることで青臭さが、コーンを加えることで食感が、かくし味にマヨネーズやレモン汁を加えることで香りが気にならなくなります。
・キャベツのカレー炒め
キャベツとスパイスを一緒に炒めることで、スパイスの強い香りがキャベツの青臭さを打ち消します。みじん切り、千切りなど、子どもが食べられる切り方を試してみてください。
・キャベツと豚バラ肉のミルフィーユ蒸し
キャベツと豚バラ肉を交互に重ねて蒸し煮します。キャベツを蒸すことで適度に柔らかくなり、固い食感が苦手な子どもでも食べやすくなります。

キャベツを切ったらすぐに調理する、切り方を工夫する、加熱時間を調整して食感を程よくする、香りをプラスするなど、子どもの反応を見ながら計6つの工夫を試してみましょう。
苦手な理由を知れば、キャベツの偏食は克服できます!
越野 美樹
1歳より新宿育ち。大手証券会社就職後、編集プロダクション・出版社勤務、約20年の惣菜店経営と料理教室講師を経て、2016年より新鮮で美味しい野菜が身近にある田舎暮らし。不器用ながら、食べたいものはなんでも手作りがモットー。instagramでは、基本調味料で野菜の美味しさを引き出す「平日のわっぱ弁当&週末のおうちごはん」を投稿しています。趣味は美味しいものを食べることと、ピアノを弾くこと。 ●fujinoniji 藤野料理教室にじHP ●Nadiaレシピルーム ●Facebook
1歳より新宿育ち。大手証券会社就職後、編集プロダクション・出版社勤務、約20年の惣菜店経営と料理教室講師を経て、2016年より新鮮で美味しい野菜が身近にある田舎暮らし。不器用ながら、食べたいものはなんでも手作りがモットー。instagramでは、基本調味料で野菜の美味しさを引き出す「平日のわっぱ弁当&週末のおうちごはん」を投稿しています。趣味は美味しいものを食べることと、ピアノを弾くこと。 ●fujinoniji 藤野料理教室にじHP ●Nadiaレシピルーム ●Facebook