
【偏食克服レシピ:キャベツ】子どもの偏食の原因を知って克服! 思わずおかわりしたくなるとっておきレシピ
子どもの苦手な野菜がおいしいに変わるレシピ #6【キャベツ】
2025.09.21
ライター・料理家:越野 美樹
キャベツの青臭さを抑えて偏食を克服!
キャベツは、便通を整える食物繊維が豊富で、免疫の働きを助けるビタミンC、骨や血液の生成、維持に関わるカルシウム、葉酸、ビタミンKなど、子どもの健康を支える栄養がバランスよく含まれています。
キャベツには「ビタミンU(別名:キャベジン)」という、胃の粘膜を守る働きがある成分も含まれています。ビタミンUは「ビタミン様物質」のひとつで、ビタミンと似た働きを持ちながら、正式なビタミンには分類されない物質です。
ビタミンUは水に溶けやすく熱に弱いので、生で食べるか、加熱する場合には短時間で調理することが肝心です。
キャベツは子どもの体の調子を整えるために必要な野菜ですが、キャベツ嫌いの子どももいますね。
子どもがキャベツを嫌いな理由のひとつには、青臭さがあります。
キャベツは切ったり嚙んだりすると細胞が壊れ、葉の中の成分が反応して独特の香りが出ます。この香りが、青臭さや、場合によってはピリッとした辛みを感じさせる原因となります。

キャベツの青臭さを感じにくくするには、3つのコツがあります。
【子どもの偏食克服ポイント1 キャベツの青臭さを感じにくくして偏食を克服】
●切ったらすぐに短時間の加熱をする
→香りのもととなる酵素の働きを止め、青臭さを抑えます。
●下ゆでして香りを抑える
→青臭さの原因物質を湯に溶かして流し、食べやすくします。
●香りや酸味でカバー
→乳製品や香辛料、ごま油などの香り、酢やレモンなどの酸味で青臭さを感じにくくします。
ひとつめのレシピは、キャベツを切ったらすぐに炒めて、卵やチーズなどのまろやかな素材、酸味のあるケチャップを合わせた「キャベツチーズオムレツ」です。
キャベツを切ったらすぐに火を通すこと、牛乳やチーズといった香りをカバーする食材で包み込むこと、酸味のあるトマトケチャップをかけることで青臭さを抑えます。
「キャベツのチーズオムレツ」のレシピ

【材料】1人分
キャベツ 1枚(40g)
卵 2個
牛乳 大さじ1
オリーブオイル 大さじ1
塩 ひとつまみ
バター 5g
粉チーズ 適量
トマトケチャップ 適量
【作り方】
1.キャベツは粗みじん切りにする。
2.フライパンを弱火で熱してオリーブオイルを入れ、1と塩を入れて炒める。
3.ボウルに卵を割り入れ、ほぐす。牛乳を加えてさらに均一になるまで混ぜる。
4.中火にしてフライパンに3を流し入れ、大きくかき混ぜる。周りが固まり始めたら、鍋肌からバターを加えて形を整え、裏返す。

5.器に盛り、粉チーズとトマトケチャップをかける。

オムレツの濃厚な風味の生地に包まれて、キャベツの青臭さが抑えられます。キャベツ嫌いでもパクパク食べられます。