TikTok33万人のママ芸人・竹田こもちこんぶ　４男児の壮絶な子育てでも怒らない理由

一日のクライマックスはお風呂タイムです。とっぷり夕日が沈むころ、４人の子どもと竹田さん５人一緒に入る浴室はカオスな状態に……。

竹田さん：「めちゃめちゃ狭い風呂に５人で入るんです。子ども４人が狭い浴槽に入り、裸の私が下の３人を一人ずつ洗うのですが、その順番でもいちいちケンカしたり、洗ってないのに部屋に出たり戻ったり、ずっと裸だったり。もう家中びしょびしょですよ。

私が湯船に浸かる時間はないです。体すらほとんどまともに洗えてないかと。風呂掃除は何ヵ月してないかな……。でもママ友は『３週間も髪洗ってないの』って言ってました（笑）。みんな大変ですよね。私もリンスまでたどり着かないことがしょっちゅうです」

そんなドタバタの毎日の中で、竹田さんが大事にしているのが食事です。「料理は得意じゃない」と謙遜（けんそん）しながらも、ハンバーグや唐揚げなど手の込んだ作り置きがたくさん並ぶ冷凍室。最近は少しずつ長男も台所に立つように。そこには“未来のお嫁さん”に向けた配慮がありました。    

竹田さん：「掃除はご覧のとおり一番手を抜いていますが、食事だけはちゃんと作ろうって決めています。健康という意味で一番省けないところだなと思っていて。もちろん手抜きはしますが、バランスは意識しています。

夫は家事育児にはものすごく協力的な人なので、ありとあらゆることはやってくれます。だけど料理だけできない。それって結構『くそーっ』って思う場面があるんです（笑）。　

最近、ママ友と『私たち、男の子を育てる親として、子どもたちは家事ができる人間に育てようね』ってよく話すんです。私たち世代は家事ができない男にぎゃふんとなっている。だから次の世代の奥さんがそうならないよう、息子らは家事や料理ができる人間にしておきたい。

少しずつ長男に料理を教えています。でも教えるって大変なんですよね。決して“お手伝い”にはならないですから、根気がいります」

竹田家の一日のしめくくりは読み聞かせ。これも欠かさないルーティンで、楽しかった子どもたちの一日がゆっくり幕を閉じます。

竹田さん：「寝る前には好きな本を読んであげるようにしています。夫がいれば、上の子と下の子を分けて読み聞かせるようにします。でもこれもスムーズではないですよ。

三男はごっそり本を持ってくるし、お兄ちゃんはマイクラの本を『これ読んで』って持ってくるし（笑）。一応読んであげますけどね」

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道草、いたずら、食事、読み聞かせ──。子どもの心と体を育むことには時間や手間をかけることを惜しまない竹田家の一日は、こうして過ぎていきます。

子育ての真髄（しんずい）を悟った４人の母、竹田こもちこんぶさん。地方での子育てを支えてくれたのはママ友の存在でした。次回は地方移住とママ友についてお話しします。

取材・文／大楽 眞衣子