『コイツの顔おかしい』心ないSNSにママ芸人・竹田こもちこんぶが告白した“病気と母”

4男児のママ芸人・竹田こもちこんぶインタビュー#4 「病気と母と子育てと」

芸人:竹田 こもちこんぶ

「家族とは喜怒哀楽を一番ともにする存在。兄弟は助け合える存在であってほしい」と竹田さん。できるだけ家族一緒に過ごすようにしているという。自宅リビングにて。  写真:宮内誠理

子育て中でライブに出られないなら、TikTokを舞台にすればいい──。悔しさをバネに変え、自己表現の舞台を見つけた4兄弟の母、竹田こもちこんぶさん(45)。

生活のほとんどを子育てに捧げる日常から紡ぎ出されるネタは、「全ての母に捧ぐ応援歌。歌わないけど」として多くの人の笑いと涙を誘います。

掃除や片付けは手を抜く一方、食事や読み聞かせには手を掛け、道草やいたずらにはとことん付き合う。

そんな母としての竹田さんの姿に、「素敵な母」「マジで尊敬します」と賞賛するコメントが続出。竹田流子育てのルーツを探ります。

※全4回の4回目(#1#2#3を読む)

竹田こもちこんぶPROFILE
大学在学中から演劇を始め、闘病を機に舞台俳優・芸人に。劇団仲間の夫と結婚、2014年に第1子出産後、夫の故郷である静岡県富士市へ移住。笑いと涙を誘うTikTokの投稿は、子育て世代の大きな反響を呼びフォロワーは約33万人(2023年6月現在)に。

TikTokで“病気とお母さん”について告白

子どもの自主性を尊重し、のびのびと子育てする竹田こもちこんぶさん(45)が目指す母親像は、千葉県柏市に暮らす実家の「お母さん」。

竹田さんは大学3年生の21歳で免疫系の疾患「バセドウ病」に罹患。受けとめきれず、感情をさらけ出して苦しむ自分に、とことん寄り添い、付き合ってくれたのが「お母さん」でした。

現在の子育てでも「母をお手本にしている」と言います。

竹田こもちこんぶさん(以下、竹田さん):「TikTokって不特定多数の人が見ていて、本当にいろんな人がコメントしてくるんです。

単純に外見のことをいじってくる人もたくさんいます。『コイツ目がおかしいよ』『この人の顔嫌い』とか、普通に書かれちゃうんです。

だんだんスルーできるようになってきたものの、顔のことをいじられ続けるので、1回言っておこうと思って、TikTokで笑いは一切なしで、自分の経験した病気のことを告白したんです。

反響は結構ありました。同じ病気の人、病気は違えど同じような苦しみを経験した人たちともつながれました」

その苦しみが、きっといつか武器に変わる──。

「自白」と書いた紙を掲げたところから病気を告白するシリーズ「#自白」は全7回にも及びます。そこには一切笑いはありません。黒い服を着て、カメラにまっすぐな眼差しを向け、病気の苦しみ、母への敬意が語られます。

「母はわたしから絶対に目を離さなかった」と、外見の変化によりどん底へ落ちた21歳の竹田さんに寄り添う母のことが語られます。フォロワーからは「一気に涙が出ました」などのコメントが相次ぎました。

いつもとは違う真剣な表情で、病気と、お母さんとの関係を語るTikTok「#自白」シリーズ全7回。特に①と⑤でお母さんのことを詳細に話している。  写真:竹田こもちこんぶTikTok「#自白①」より

竹田さん:「病気に苦しみ、手術もしたんですが、そのときの母の私への寄り添い方、子どもに対する器の大きさを、子育てして改めて知りました。

絶対にわが子の手を離さない、目を離さなかった、母という存在は偉大です。

反抗期には水を掛けてしまったこともありました。私は昔から内弁慶で、外ではいい子にしていたんです。

だからストレスが溜まると、家で爆発させるタイプで。自分の本音や感情を一番ぶつける対象になったのが、家にいたお母さんだったんです。

病気になってからも、苦しさとか、友達に言えないドス黒い苦しみを、全部お母さんにさらけ出していました」

病に襲われふさぎ込んでしまった21歳の竹田さん。当時、抱えていた悩みを“ドス黒い苦しみ”と形容します。

竹田さん:「病気になって、『体型が変わった』『顔が変わった』『整形した?』と人からいじられました。

一番美しくありたい20歳前後のときに、自分の顔が変形していったことに悩み、それを人に言えない苦しみもありました。

友達が恋愛に本気で悩んでいる様子を見ていると、全然違う世界で生きているような感覚になったんです。友達はキラキラした苦しみ、自分は醜(みにく)い苦しみ。

とてもじゃないけど、私の悩みは同じレベルには上げられない、という思いがずっとありました。その感情を全部さらけ出せたのがお母さんだったんです。

そもそも、さらけ出せる親子の関係性を、お母さんがずっと作ってきてくれたってことなんですよね。だから21歳の私は救われたんだと思います。

もし、そんな親子関係がなかったら、感情を吐き出す場所はありませんでした。どうなっていたのか分かりませんね」

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