子どもの「やりたくない」に親が絶対に言ってはいけない「ある言葉」

筑波大学人間系教授の外山美樹氏インタビュー (3/3) 1ページ目に戻る

児童図書編集チーム

「もちろん、やめることも一つの方向ですが、続ける、やり方を変える、いったん休むという選択肢もあるわけです。『今のあなたには、どれが一番合っていると思う?』と、選択肢を広げてあげることが大切でしょう」

親の役割は、子どもの代わりに答えを決めることではないはずだ。本人が自分に合った道を選べるように選択肢を示し、一緒に考えてあげることが大切になる。

そして、ときには思い切って別の選択肢を取ることも重要だ。

「あきらめる」は可能性を閉じることではない

「あきらめる」と聞くと、「逃げる」「負ける」といった否定的な意味で捉えられがちだが、大切なのは「本人の望む未来につながっているのか」を見つめることだ。

「たとえば、『人を助ける仕事がしたい』という願いがあるとして、それを実現する方法は一つではないでしょう。特定の学校や進路だけにこだわり続ける必要はないはずです。その子が大切にしている『大きな願い』まであきらめる必要はありません。そこに至る道のりや、ルートを変えればよいのです」

外山氏は、人生を定員の決まったバスにたとえる。バスの座席は、私たちが使える時間やエネルギーであり、その数には限りがあるという。

「達成できない一つの目標にいつまでもとらわれていると、本来なら出会えたはずの別の可能性に気づけず、そこに力を注ぐこともできなくなります。何かを外して、あえて空席を作ることも大切なのです」

何かをあきらめることは、可能性を閉じることではない。新しい可能性が入ってこられる余白を作ることでもあるのだ。

「『がんばらなくていい』と言っているわけではありません。自分の心や体を壊してまで、一つの方法にこだわり続けることだけが、がんばることではないと思います。休むこと、助けを求めること、道を変えること、やり方を変えることも、長い人生を自分らしく歩き続けるための大切な選択です」

子どもをさらにがんばらせることよりも、がんばれなくなったときに一緒に立ち止まること。そのほうが、子どもが長く自分の人生を歩いていくための支えになるのかもしれない。

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講談社 児童図書編集チームです。 子ども向けの絵本、童話から書籍まで、幅広い年齢層、多岐にわたる内容で、「おもしろくてタメになる」書籍を刊行中! Twitter :@Kodansha_jidou YA! EntertainmentのTwitter :@KODANSHA_YA_PR

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