子どもに大切な「クリティカル・シンキング」 中学受験〜就職活動でも活きる「考える力と伝える力の総合的能力」を育む方法を専門家が伝授

子どもの考える力と伝える力を育む「クリティカル・シンキング」 #1

クリティカル・シンキングの力を身につけた子どもは、中学受験だけでなく、高校受験、大学受験、その後の就職試験でも、自分の考えを伝える場面で根拠や内容の展開で抜きん出ます。  写真:graphica/イメージマート
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クリティカル・シンキングとは「批判的思考」と訳されている言葉で、ロジカル・シンキング(論理的思考)などと並ぶ3大シンキングのひとつです。

これまではビジネスに役立つ力としてとらえられてきましたが、複雑性と不確実性が増していく社会を見据えて、現在は子どもたちにこそ必要なスキルだとして注目を浴びています。

「考える力」と「伝える力」の総合的能力であるクリティカル・シンキングについて、長年「考える力・伝える力」を教えている狩野みき先生に、スキルの基礎から育む方法まで解説いただきます(全3回の1回目)。

◆狩野 みき(かの みき)
「自分で考える力」イニシアティブ、THINK-AID主宰。
聖心女子学院初・中等科に学び、中学高校時代をドイツのブリティッシュ・スクールにて過ごす。慶應義塾大学法学部卒、慶應義塾大学大学院博士課程修了(英文学)。大学や高校をはじめ、小中高生を対象とした塾で「考える力・伝える力」と英語を教えている。2児の母。

【子どもの考える力と伝える力を育む「クリティカル・シンキング」】の連載は、全3回。
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※公開日までリンク無効

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