幼児期の味覚形成のコツ 子どもの「好き嫌い」はどうやって克服するの?

人気食育講師・とけいじ千絵先生「子どもの“繊細な味覚”の育て方」#3

フードアナリスト:とけいじ 千絵

会話で味覚を考えるきっかけづくりを

幼児期になると、会話ができるようになるため、「どんな味がする?」「噛むとどんな音がする」などと味に関する質問をするのがおすすめ。食べ物の味や音、食感に目を向けるきっかけになるので、味覚に対する感性が磨かれていきます。

また、子どもの「嬉しい」「楽しい」といった感情を引き出しながら、食事をするのも大切。たとえば、嫌いなものをすこしでも食べたら必ず「すごいね!」と褒めてあげること。好きなキャラクターの食器を使うことで、食べることを楽しんでくれることもありますよ。

親の語りかけ次第で、子どもは食事をより一層おいしく感じることができます。  写真:アフロ

なお、幼児期は、食習慣の基礎ができる時期でもあります。この時期に身につけた食習慣は、小学生以降も継続するため、正しい習慣を身につけておきたいもの。「全部食べなくてもいいので、一口だけ食べること」「箸をつけてみること」など、好き嫌いに対するルールを作ったり、朝ごはんは必ず食べるなどの習慣付けをしておきましょう。

気長に「待つ」姿勢を大切に

幼児期は、好き嫌いが生まれるうえ、気分に左右されるムラ食いも多くなる時期。好き嫌いは、8〜9歳頃には少なくなるので、「苦手だから」と出すのをやめるのではなく、食卓に出し続けましょう。この時期も、根気よくさまざまな食事をあげることが、味覚形成においてはとても大切です。

好き嫌い、ムラ食い、偏食など、親にとっては大変な時期ですが、「いつか食べられるようになったらいいな」くらいの気持ちで、気長に待ってあげてください。

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離乳期に比べて、食に関する悩みが多くなる幼児期。だからといって、好きな食べ物ばかり与えていると、味覚がさらに偏ってしまう原因にもなりかねないのですね。

続く第4回では、味覚に関するさまざまな疑問をとけいじ先生に答えていただきます。

取材・文:阿部雅美

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とけいじ ちえ

とけいじ 千絵

Chie Tokeiji
フードアナリスト

「審食美眼(=食に対する審美眼)を磨き、彩りある食生活を」をモットーに、『審食美眼塾』を主宰する食のスペシャリスト。企業のコンサル業務、セミナー講師、給食監修をはじめ、各種メディアで活躍中。離乳期・幼児期の子どもを持つ親向けの食育講座「子どもの味覚の育て方」は、予約が取れないほどの人気を博している。

「審食美眼(=食に対する審美眼)を磨き、彩りある食生活を」をモットーに、『審食美眼塾』を主宰する食のスペシャリスト。企業のコンサル業務、セミナー講師、給食監修をはじめ、各種メディアで活躍中。離乳期・幼児期の子どもを持つ親向けの食育講座「子どもの味覚の育て方」は、予約が取れないほどの人気を博している。