わかめが美味しくなる下ごしらえ、知っていますか?
塩蔵わかめは、水で数分戻した後、ボウルに入れて熱湯を注ぎ、すぐにザルにあけ、流水で粗熱をとって絞ることで、食感と香りが引き立ち、色もきれいになります。
まな板の上にきちんと広げてから切ると、見た目も美しく、大きさが揃うので食感もよくなります。
恥ずかしながら、私はずっとわかめを広げて切るものだとは知らず、わかめを広げたときの美しさ、それをきちんと揃えて切ったときの美味しさを知ったときには、衝撃でした。
わかめをまな板に広げて子どもに見せると、いつも食べているわかめは海でこうやって揺れているのだとわかり、食育にも最適です!
包丁で切るのが面倒な場合は、キッチンバサミを使うと早く処理できるのでおすすめです。
では、わかめを使った副菜と主菜を1品ずつご紹介します。
子どもと一緒に巻ける『くるくるわかめ生春巻き』のレシピ
生春巻きの皮は、子どもがいる家庭では常備しておくと便利な食材。さっと流水にさらし、まな板の上に広げるとすぐ使えるので、「ご飯がない!」というときにも主食がわりになって、便利です。
食材を包むように巻くのはハードルが高いので、食材をおいたら手前からくるくると巻くだけにすれば、子どもにも簡単に巻けます。
【材料】2人分
生春巻きの皮 4枚
わかめ 30g
サニーレタス 4本
カニかまぼこ 4本
小えび 16尾
きゅうり 1本
パプリカ 小さめ1個
塩 小さじ1
酒 小さじ1
A 醤油 大さじ2
A 米酢 大さじ2
A ごま油 小さじ1
A 白すりごま 大さじ1
【お手伝いポイント】
生春巻きを濡らして広げるのは少し難しい作業なので、ここは手伝ってあげましょう。くるくる巻く作業は一人で上手にできるはず。もし、食材を切りたがったら、親と一緒に!
【作り方】
1.ボウルにA(米酢、醤油、ごま油、白すりごま)を入れて泡立て器などで混ぜておく。
2. わかめは水で数分戻し、ボウルに入れて熱湯を注いでザルにあけ、流水で洗い、絞流。根元の部分を切り分けておく。
3. 小鍋に500ccの湯を沸騰させ、塩と酒を加えて、小えびを入れて1、2分で色が変わったらザルにあげておく。
4. きゅうりは千切りに、パプリカは縦半分に切ってタネを除き細切りにする。レタスは一口大にちぎる。
5.生春巻きの皮は流水でさっと洗い、まな板の上に置く。
6.小えび8尾(半量)、もしくはカニかまぼこ2個、パプリカ1/4、わかめ1/4、レタス1枚分、きゅうり1/4をおく。
7.6でのせた具材を両方の人差し指で抑えながら、手前から引っ張るようにくるくる巻く。残りの3個も同じように巻く。
生春巻きの皮がない場合は、サンドウィッチ用の薄切りパンや、薄焼き卵、クレープ生地などでも! わかめの代わりにのりもおすすめです。
わかめと彩り野菜の肉焼き
【材料】4人分
豚ロース薄切り肉 200g
にんじん 1/4本
パプリカ 1/2個
いんげん 12本
日本酒 大さじ2
本みりん 大さじ2
醤油 大さじ2
【作り方】
1.にんじんは短冊切りにする。パプリカは縦12等分に切る。いんげんは筋をとっておく。
2.まな板にラップなどを敷き、豚ロース薄切り肉を縦に置いて手前から3cm程度のところからにんじん、パプリカ、いんげんを一つずつ置く。
3.2でのせた具材を両方の人差し指で押さえながら、手前から引っ張るようにくるくる巻く。
4.フライパンを中火にかけ、2を並べて表面をこんがり焼く。
5.鍋はだから日本酒、本みりん、醤油を加え、沸騰したら蓋をして弱火で煮る。
6.5分ほどしたら裏返して煮る。蓋をとり、煮切る。
【お手伝いポイント】
薄切り肉を広げ、具材を乗せて、くるくる巻いてもらいます。焼くときは、巻き終わりを下にすると熱でのり付けされて型崩れしなくなるので、子どもには「巻き終わりを下」と言って、フライパンに置いてもらいましょう。
豚肉の代わりに開いた油揚げを使ったり、わかめの代わりにのりでも! 具材はえのきだけ、エリンギ、アスパラ、ごぼう、れんこん、ほうれん草など、手に入る野菜を使ってください。
お母さんがやってみたい料理をやってみたいときに
お手伝いをしてもらう声がけをするのは、遊びに夢中になっているときではなく、子どもの関心が親や親のしている料理に向いたときがチャンス。
やることは山ほどありますが、順番を変えて他の家事を済ませ、子どもが遊び飽きて「お母さん」と言ってきたときまで少し待ってみましょう。
お手伝い初心者さんには、具材を用意しておいて、くるくる巻く作業を見せてみます。
きれいなお料理を作るための、大人にはちょっと面倒だなと思う作業は、実は子どものやりたいツボだったりすることもしばしばです。
しばらくくるくる巻く作業を見せて、子どもが「やってみたい」と思ったときが声がけのとき。
具材を手前の方に置く、両方の人差し指で具材を抑える、手前に引っ張るように巻く。
3つのコツを言葉で伝えるのではなく、大人用と子ども用、まな板に2つ置いて、一緒に作業すると上手に真似できると思います。
ちょっと心の余裕があるときに、作りたいお料理を見つけて、子どもと一緒にお料理を楽しんでみませんか?
料理・文:越野 美樹
越野 美樹
1歳より新宿育ち。大手証券会社就職後、編集プロダクション・出版社勤務、約20年の惣菜店経営と料理教室講師を経て、2016年より新鮮で美味しい野菜が身近にある田舎暮らし。不器用ながら、食べたいものはなんでも手作りがモットー。instagramでは、基本調味料で野菜の美味しさを引き出す「平日のわっぱ弁当&週末のおうちごはん」を投稿しています。趣味は美味しいものを食べることと、ピアノを弾くこと。 ●fujinoniji 藤野料理教室にじHP ●Nadiaレシピルーム ●Facebook
1歳より新宿育ち。大手証券会社就職後、編集プロダクション・出版社勤務、約20年の惣菜店経営と料理教室講師を経て、2016年より新鮮で美味しい野菜が身近にある田舎暮らし。不器用ながら、食べたいものはなんでも手作りがモットー。instagramでは、基本調味料で野菜の美味しさを引き出す「平日のわっぱ弁当&週末のおうちごはん」を投稿しています。趣味は美味しいものを食べることと、ピアノを弾くこと。 ●fujinoniji 藤野料理教室にじHP ●Nadiaレシピルーム ●Facebook