春の七草、それぞれの意味
1.芹(せり)…食欲増進に効果あり
2.薺(なずな)…別名・ぺんぺん草。解熱や利尿効果があるとされる
3.御形(ごぎょう)…別名・母子草。風邪予防や解熱効果がある
4.繁縷(はこべら)…ビタミンが豊富。腹痛の薬としても使われていた
5.仏の座(ほとけのざ)…別名・タビラコ。タンポポに似ていて、食物繊維が豊富。一般的にホトケノザとして知られシソ科の植物とは別
6.菘(すずな)…蕪(かぶ)のこと。ビタミンが豊富
7.蘿蔔(すずしろ)…大根(だいこん)のこと。消化を助け、風邪の予防にもなる
お正月のごちそうで疲れた胃腸を整え、冬場に不足しがちなビタミンを補うという理にかなった習慣でもあります。
「七草粥」はいつ食べる?
七草粥は1月7日の朝に食べるのが習わしですが、昼でも夜でも大丈夫です。おかゆなので、朝だと食べやすいですね。
最近はスーパーなどで便利な「七草セット」が売られています。手に入らない場合は冷蔵庫にある野菜で代用してもかまいません。
春の七草以外の野菜を入れるのが定番の地域もあるので、小松菜、ほうれん草、ニンジン、大根の葉など、身近な野菜を使って楽しみましょう。
なるべく新鮮な野菜を使うと「若菜摘み」の由来にも合うので良いと思います。
できれば七という数字にはこだわりましょう。7は陽数といって縁起の良い数字です。食べるのも1月7日ですし、ぜひ7種類の野菜を用意して「七草がゆ」を作ってみてください。
「春の七草」覚え方は?
リズムよく、五・七・五・七・七で覚えると良いでしょう。
せりなずな ごぎょうはこべら
ほとけのざ すずなすずしろ
はるのななくさ
お子さんと、何回も口ずさんでみてください。自然と覚えることができます。また、自分たちで覚えやすい語呂を考えるのも楽しいですね。いろいろと組み合わせるうちに、いつの間にか覚えてしまいます。
一年間の無病息災を願う「七草粥」。ぜひ家族みんなで温かいお粥を囲んで、心も体も健やかな一年をスタートさせましょう。
取材・文/尾関久美子
・年越しそばの由来と食べ方を読む
・初詣の由来を読む
・お正月料理の由来と食べ方を読む
・鏡開きの由来と食べ方を読む
【関連書籍】



【関連リンク】





































三浦 康子
古を紐解きながら今の暮らしを楽しむ方法をテレビ、ラジオ、新聞、雑誌、Web、講演などでレクチャーしており、行事を子育てに活かす「行事育」提唱者としても注目されている。All About「暮らしの歳時記」、私の根っこプロジェクト「暮らし歳時記」などを立ち上げ、大学で教鞭をとるなど活動は多岐にわたる。 著書『子どもに伝えたい 春夏秋冬 和の行事を楽しむ絵本』(永岡書店)、『かしこい子に育つ季節の遊び 楽しい体験が心を豊かにする12か月の行事育』(青春出版社)、監修書『おせち』(福音館書店)、『季節を愉しむ366日』(朝日新聞出版)ほか多数。 HP https://wa-bunka.com/
古を紐解きながら今の暮らしを楽しむ方法をテレビ、ラジオ、新聞、雑誌、Web、講演などでレクチャーしており、行事を子育てに活かす「行事育」提唱者としても注目されている。All About「暮らしの歳時記」、私の根っこプロジェクト「暮らし歳時記」などを立ち上げ、大学で教鞭をとるなど活動は多岐にわたる。 著書『子どもに伝えたい 春夏秋冬 和の行事を楽しむ絵本』(永岡書店)、『かしこい子に育つ季節の遊び 楽しい体験が心を豊かにする12か月の行事育』(青春出版社)、監修書『おせち』(福音館書店)、『季節を愉しむ366日』(朝日新聞出版)ほか多数。 HP https://wa-bunka.com/