県外利用も可 助産師・医学博士が推す「産後ケア施設」はこんなに素敵!

「産後ケア施設」を知ろう #2 ~市区町村運営編~

医学博士:福島 富士子

福島先生おすすめのケア施設

──現在、各市区町村で、産後ケア施設や産後ケアサービスに力を入れているところが増えています。産後ケア施設の開設にもアドバイザーとして参加している福島先生が太鼓判を押す施設を教えてください。

福島先生:山梨県笛吹市にある『健康科学 大学産前産後ケアセンター ママの里』です。

こちらは『学校法人健康科学大学』が、山梨県と県内全市町村から委託されて運営しています。

施設には、助産師と保育士が常駐、心理職スタッフも月~金まで滞在し、出産後4ヵ月までのママの心と体に寄り添ってくれます。また、産後5ヵ月以降のママも個別相談ができ、妊娠中のママもマタニティ講座などを受けることができます。

食事は、地産地消の山梨県で採れた食材を使用したもの。さらにオープンテラスには足湯があり、心地よい風を感じながら利用することもできます。多目的スペースや相談室のほか、石和温泉の源泉を活かした浴室もありますよ。

宿泊滞在は原則3泊4日までですが、県外在住のママも利用可なので、興味を持たれたママはぜひ問い合わせしてみてくださいね。

地のものを積極的に使った食事は栄養バランスがよく、また食事中は赤ちゃんを預かってもらえるので、ママはゆっくり食べることができます。  写真提供:健康科学大学 産前産後ケアセンター ママの里
石和温泉の源泉を活かした足湯は全身を温めてくれ、リラックス効果大。また、ママたちの交流にも役立っています。  写真提供:健康科学大学 産前産後ケアセンター ママの里
宿泊で利用できるお部屋。エアコン、冷蔵庫、加湿機能付空気清浄機などが備え付けてあり、赤ちゃんもママも快適に過ごせます。  写真提供:健康科学大学 産前産後ケアセンター ママの里

健康科学大学 産前産後ケアセンター ママの里

住所:山梨県笛吹市石和町窪中島587-112
TEL:055-268-3575
サービス内容:助産師24時間常駐、24時間サポート、授乳サポート、沐浴指導、抱っこ指導、健康教室、足湯など。※有料サービスも含む。
利用料金(自己負担額):宿泊(母子1組に対し、助成ありで1泊2日・1泊2食付き)6100円
日帰り(母子1組に対し、助成ありで10~16時)3000円
※宿泊は原則3泊4日まで。4泊目以上をご希望の場合、また、助成についてはお住まいの市区町村にお問い合わせください。

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他にも各市区町村が運営する産後ケア施設はたくさんあります。これから出産を控えたプレママも、産後で今まさにつらいというママ、そしてパパも、ぜひ地元の産後ケア施設を調べて利用してみてくださいね。

3回目は民間企業が運営する、人気の産後ケア施設を紹介します。

取材・文/濱田恵理

産後ケア施設の連載は全4回。
1回目 県外利用も可 助産師・医学博士が推す「産後ケア施設」はこんなに素敵!
3回目 リゾートホテル級 必見! 産後ケア施設&ホテルのケアプラン5選
4回目 産後ケア施設を人気イラストレーターが実体験「ここがよかったベスト5」! 
(※3回目は2022年12月21日、4回目は12月22日公開。公開日までリンク無効)

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ふくしま ふじこ

福島 富士子

医学博士

医学博士。国立保健医療科学院、上席主任研究者を経て、2014年東邦大学看護学部教授。2018年同看護学部長。一般社団法人出産・子育て包括支援推進機構理事。一般社団法人ドゥーラ協会理事。専門は母子保健政策、ソーシャルキャピタル。『産後ケア~ここから始まるコミュニティづくり~』『産前・産後ケア』(ともに財界研究所)、共著に『産後ケア―なぜ必要か 何ができるか』(岩波書店)などがある。

医学博士。国立保健医療科学院、上席主任研究者を経て、2014年東邦大学看護学部教授。2018年同看護学部長。一般社団法人出産・子育て包括支援推進機構理事。一般社団法人ドゥーラ協会理事。専門は母子保健政策、ソーシャルキャピタル。『産後ケア~ここから始まるコミュニティづくり~』『産前・産後ケア』(ともに財界研究所)、共著に『産後ケア―なぜ必要か 何ができるか』(岩波書店)などがある。