アットホームな 一軒家も登場! 「産後ケア施設」関西エリア5選

話題の「産後ケア施設」特集第2弾 #4 ~注目&ニューオープン・関西編~

木のぬくもり溢れる一軒家の『産後ケアハウス杉原』(兵庫県神戸市)。  撮影:森岡綾(Ouchi Studio KOBE)

前回の「産後ケア施設」連載3回目では、関東エリアの注目の産後ケア施設について紹介しました。

4回目は、関西エリアの産後ケア施設5選をご紹介。子ども服ブランド・ミキハウスとのコラボルームの施設や、平屋建てのアットホームな施設など、多彩なラインナップです。

(全4回の4回目。1回目を読む2回目を読む3回目を読む)。

『ぶどうの木 都シティ 大阪本町』(大阪府大阪市)

“ママたちのためのリトリート施設”として、京都と横浜に施設を持つ『産前産後ケアホテル ぶどうの木』。2023年7月に大阪にもオープンしました。

子ども服ブランド・ミキハウスとのコラボルームも人気。同ブランドのベッドやベビー布団、肌着なども用意されています。  写真提供:ぶどうの木 都シティ 大阪本町

ベビールームを完備し、助産師が24時間常駐。安心して、授乳サポート・沐浴指導・抱っこ指導などの、赤ちゃんケアに関するサービスを受けられるほか、オプションで自身の心身を癒やすアロマトリートメントマッサージなどを受けることもできます。

また、お部屋にはママと赤ちゃんだけでなく、家族が無料で宿泊可能。大阪市の中心に立地しているので、宿泊中の外出がしやすいのも魅力。ママは久しぶりの美容院でのヘアカットやお買い物、上のお子さんとのお出かけなど、思い思いに息抜きの時間を過ごせると好評です。

ベビールームでは24時間の赤ちゃん預かりがしてもらえます。助産師が常駐しているから、ママは外出時などに預けるのも安心です。  写真提供:ぶどうの木 都シティ 大阪本町

食事は1日3食+おやつ+夜食の1日5食を用意。朝食はホテルのレストランのビュッフェ、昼食と夕食はお弁当スタイルでサーブされ、自室で自分のペースでいただけます(※日曜の昼食と夕食はホテルのレストランのメニュー)。

赤ちゃんの肌着・ベビー服、紙おむつ、おしり拭きなどから、ママの母乳パットや授乳クッションなどまで、貸出アイテムのラインナップも充実。お部屋のタイプはスーペリアダブルの1部屋ですが、ミキハウスコラボルーム、ダッドウェイルームなどのコラボルームもあります。

ベビールームの一角では赤ちゃんの沐浴や身体測定もしてもらえます。もちろん、希望するママには沐浴指導も。写真提供:ぶどうの木 都シティ 大阪本町

『ぶどうの木 都シティ 大阪本町』
住所:大阪市中央区北久宝寺町1‐8‐7 都シティ 大阪本町内
TEL:050‐3706‐3435
サービス内容:助産師24時間常駐、24時間の赤ちゃん預かり、授乳指導、おっぱいのケア、足湯、アロマオイルトリートメント、骨盤パーソナルケアなど。※有料サービスも含む。
宿泊費:スーペリアダブル 55,000円(1泊2日) ※家族1名+上のお子さん1名まで同料金で宿泊可。ただし、添い寝に限る。他の種類の部屋と複数のプランもあり。

『baby.mam SHIJO(ベビマム 四条)』(京都府四条大宮)

赤ちゃんが生まれたてなら、ママは「なりたて」。だから、最初から赤ちゃんのお世話が上手にできなくても大丈夫。教習所で自動車運転免許を学ぶように、ママも育児のスキルを学ぶ場所で学んでいければ良いのでは? との思いから作られたアットホームな産後ケア施設が『baby.mam SHIJO』です。

こちらのお部屋はスタンダードルーム。落ちつく配色のベッドリネンや、温かみのある照明がママを癒やしてくれます。  写真提供:baby.mam SHIJO

助産師・看護師・保育士・管理栄養士が常駐。赤ちゃんはベビールームでは24時間いつでも赤ちゃんを預かってもらえ、個別の丁寧な育児練習・授乳サポートなども。

オプションでアロママッサージや整体(骨盤ケア)、鍼灸、ドライヘッドスパなどのリラクゼーションからニューボーンフォトまで、さまざまなサービスも受けることができます。

開放的なラウンジでは、スタッフやほかのママたちと交流可能。初めての出産を経験したママからは、おしゃべりで気持ちが軽くなったと評判です。

入室前にパーソナルミーティング(面談)があり、きめ細やかな相談に乗ってもらえます。  写真提供:baby.mam SHIJO

赤ちゃんはおむつやお尻ふき、哺乳瓶、ベビー用シャンプー&ボディウォッシュなど、ママはタオルやシャンプー&コンディショナーなどのアメニティも充実。手ぶらで訪れることができます。

1泊2日より好きな日数で宿泊できるフリープランや、5泊6日と育児練習に最適なショートプラン、さらに10泊11日のベーシックプランに20泊21日のリカバリープランまで多様なプランが用意されています。さらに日帰り希望の方には10:00〜18:00のデイステイも。

お部屋はスタンダードルーム、家族で泊まれるファミリールームともにバス・トイレはもちろん、キッチンまで完備。ママだけでなく、パパも育児を学ぶことができます。

食事は朝・昼・おやつ・夜・間食と1日5食。野菜をたっぷり使い、栄養バランスの良いメニューをケータリングで提供してくれます。  写真提供:baby.mam SHIJO

『baby.mam SHIJO(ベビマム 四条)』
住所:京都府京都市下京区塩屋町188
TEL:080-2110-7561
サービス内容:助産師24時間常駐、24時間の赤ちゃん預かり、授乳指導、おっぱいのケア、沐浴指導、アロママッサージ、整体(骨盤ケア)、鍼灸、ドライヘッドスパなど。※有料サービスも含む。
宿泊費:スタンダードルーム192,500円(5泊6日) ※付添人宿泊料金を含む。他の種類の部屋と複数のプランもあり。

『Pista(ピスタ)助産院』(大阪府堺市)

500人以上の出産に立ち会ってきた助産師・河村佳林さんと竹内春那さんが2021年5月にオープンさせた『Pista(ピスタ)助産院』は、分娩を取り扱わず、産後6ヵ月未満のママ&赤ちゃんの産後ケアに特化した助産院です。

心安らぐペールグリーンを用いたお部屋。赤ちゃんと一緒に過ごせる同室体制なので、全室にベビーベッドを完備しています。  写真提供:Pista助産院

「コロナ禍で孤立するママたちをサポートしたい!」という思いから、アットホームな一軒家を施設としてセレクトしました。ちなみにこちらでは、自宅での育児がスムーズに行えるように、基本的には母児同室体制。ただし、ママの体調や疲労に合わせ、赤ちゃんを預かってもらうことも可能です。

「とにかくゆっくり眠りたい!」「沐浴をもう少し練習したい」「ひとりで家にいると不安」「近くに頼れる人がいない」「短時間でも良いから、赤ちゃんを預かってほしい」など、ママの気持ちに寄り添ってくれるプランは宿泊ケアと日帰りケアの2パターンあり。また、産後ケアをプレゼントできるように、「産後ケアチケット」の販売も!

院名の「Pista」とは、スペイン語で「手がかり・糸口」という意味があります。「お母さんと赤ちゃん、そして家族みんなが幸せになるためのPista(糸口)を見つけたい。」そんな思いが込められて名付けられています。  写真提供:Pista助産院

また、行政をはじめ、市内・近隣市内の総合病院と連携しているのも特徴。施設内では、母乳や育児相談ができるのはもちろんのこと、オプションで、よもぎ蒸しや整体、ベビーマッサージなども受けることができます。

さらに、授乳外来(母乳外来)、母親教室、離乳食講座、ママ・パパの性教育教室など、多種多様な外来や教室も行っているので、産後だけでなく、産前・産後6ヵ月以降も頼りになる施設です。

1日3食提供される食事は野菜や大豆製品をたっぷり使い、産後ママの体にもってこい。品数も豊富&彩りも良く、目でも満足感を得られます。  写真提供:Pista助産院

『Pista(ピスタ)助産院』
住所:大阪府堺市中区深井東町2546番2号
TEL:080‐6960‐6858
サービス内容:助産師24時間常駐、赤ちゃん預かり、授乳指導、おっぱいのケア、育児相談、オーガニックよもぎ蒸し、プチ整体、脳育ベビーマッサージなど。※有料サービスも含む。
宿泊費(自己負担):60,000円(1泊2日) ※8泊以上の長期利用者は割引あり。堺市の助成利用の場合は1泊2日の自己負担額5,200円、松原市の助成利用の場合は1泊2日の自己負担額5,000円。生保護世帯、低所得世帯は料金の減免措置などの配慮あり。詳細は市区町村にお問い合わせください。

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