２歳～　「こどもの日」に向けて「絵本ナビ」が厳選する　「こいのぼり」の絵本３選

年間2000万人が利用する絵本情報サイト「絵本ナビ」の編集者が選ぶおすすめの絵本や児童書を季節のテーマに合わせて紹介していくこの連載。たくさんの絵本や児童書の中から、絵本のプロが選んだとっておきの３冊をご紹介します。

第22回４月の後半は、「こいのぼり」の絵本をご紹介します。

５月になるとあちこちから聞こえてくる、童謡「こいのぼり」のメロディ♪

室内に飾る小さなこいのぼりから、ベランダや屋根に飾る迫力あるものまで、現代でもいろいろなスタイルで楽しまれています。

絵本のなかでも大活躍するこいのぼりたちをご覧くださいね！

今日は５月５日。こいのぼりくんが、お空をさんぽしていると、ねこちゃんが「こいのぼりくーん、のせてー」「いいよー」。でも、ねこちゃんがあんまりはしゃぐので、こいのぼりくんが木の間におっこちてしまいます……！

身近な行事に興味を持ちはじめた２～３歳の小さな子どもたちに、日本の伝統をやさしく伝える絵本として人気の「はじめての行事えほん」シリーズ。

まるで本当に身近にいるようなこいのぼりくんが、とても愛らしく描かれています。お空をさんぽする様子はとても気持ちよさそうで、実際にこんな光景を見たくなってしまいますよね。あとがきには端午の節句の由来も。「こどもの日」にぴったりな一冊です。

お父さんがこいのぼりを飾ると嬉しくなって歌をうたいはじめる子どもたち。

「くもよ～り～、た～か～いこいの～ぼ〜り～♪」とらのこ３きょうだいが、さまざまな替え歌をつくって歌う、とびっきりゆかいなお話です。

江戸時代にはこいのぼりが立てられるようになった、端午の節句。毎年保育園や幼稚園でうたっている「こいのぼりの歌」も、いつも一緒じゃつまんない！　そんなときは「いえよりでかいこいのぼり～」「へびよりながいこいのぼり～」なんて、自由に歌ってしまえばいいのです。

心なしかいつもよりこいのぼりが生き生きと大きく見えてきたりして!?　お父さんと子どもたちとの交流も微笑ましいこの絵本、「季節と行事のよみきかせ絵本」シリーズの一冊です。

「ここは　いよのくに、まつやまは　かっぱまち」。街を行き交うかっぱたちは、どことなくウキウキしています。なぜって明日は「いい日」、特別な日なんです。

「五月の　あおぞらよりも、もっともっと、心の晴れわたる日ですから」。

内田麟太郎さんと山本孝さんのコンビが描く行事絵本シリーズ最終巻は５月のこいのぼり。ラストに待っているのは、最高に気持ちのいい景色！　壮観のひとことです。

「こどもの日」、みんなで子どもの成長を祝う日を、人間と同じようにかっぱも水のなかでお祝いしているなんて、なんだか幸せな気持ちになりますね。かっぱたちが毎年待ちこがれているこの景色が見たくて、何度も絵本を開いてしまいます。

絵本のなかのこいのぼりたちは、さんぽに出かけたり、替え歌に登場したりとおおいそがし！　とらのこやかっぱたちも、この季節を楽しんでいます。

子どもたちの成長を願う気持ちは、今も昔もかわりません。昔ながらの風習をゆかいに伝えてくれる絵本を通して、行事に込められたそんな思いを子どもたちに伝えられたらいいですね。

絵本のなかのこいのぼりを楽しんだら、大空を泳ぐこいのぼりを見におでかけしてみませんか。

レビューは絵本ナビサイトからの抜粋です。

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