女優の上白石萌音さんと言語学者の川原繁人教授がNHKスイッチインタビューに出演 EP1は2024年6月14日21:30放送

英語が堪能で言語好きの上白石さんと究極の言語オタク川原さんの熱い対話に注目!

気鋭の言語学者で、『絵本 うたうからだのふしぎ』の著者のひとりである川端繁人さんが、2024年6月14日21:30放送のNHKスイッチインタビューに出演。上白石萌音さんのリクエストで実現した対談では、現在イギリスで上演中の舞台「千と千尋の神隠し」で10歳の少女を演じている、上白石萌音さんの声の秘密を音響解析します。

言語学者の川原繁人教授。(写真/GRACICA)

「音声学的プリキュア論」や「ポケモン言語学」などユニークな視点で言語を語る!

川原繁人さんは、慶應義塾大学の言語文化研究所の教授。言語学の見地から日本語ラップを研究史、著名なラッパーZeebra氏・Muumy‐D氏との対談や、「音声学的プリキュア論」や「ポケモン言語学」を発表するなど、音声学・言語学に新しい視点を与えている、気鋭の言語学者です。

慶應大学のオンライン授業「音声学」を通して知り合った、「ゴスペラーズ」の北山陽一(きたやまよういち)さんと共著で『絵本 うたうからだのふしぎ』を出版するなど、幅広い活動を行っている川原さん。今回のNHKスイッチインタビューは、俳優・歌手の上白石萌音さんの希望で、出演が決定しました。

気持ちがこもった「声」の秘密に上白石萌音が興味津々

「言語好き」を自認する上白石さんは、英語が堪能。さらに、2021年度後期のNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」でヒロイン・安子を演じるなど、役者として日本各地の方言を操る俳優です。

番組では、2024年4月からロンドンで上演中の舞台「千と千尋の神隠しSpirited Away」で、10歳の千尋役を演じている上白石さんの声の秘密を、音響分析。声の大小や高低の変化から、演技に込めた気持ちを解き明かします。

究極の言語オタクである川原さんは、上白石さんの「声」をどのように分析するのか、そして「言葉」をめぐる2人の熱いトークが楽しみですね!

NHKスイッチインタビュー「上白石萌音×川原繁人」

【放送予定】
スイッチインタビュー「上白石萌音×川原繁人」EP1:6月14日(金)夜9:30〜10:00(Eテレ)
<再放送>スイッチインタビュー「上白石萌音×川原繁人」EP1:6月17日(月)午後2:30〜3:00(Eテレ)

【放送時間】30分

川原繁人さんの著作『絵本 うたうからだのふしぎ』

『絵本 うたうからだのふしぎ』
作:川原繁人、作:北山陽一、漫画:牧村久実

気鋭の音声学者・川原繁人とゴスペラーズ・北山陽一による「うたの絵本」誕生!
からだの中でうたや声が生まれる奇跡がわかる!

うたをうたう、ことばをはなすーー。
日々、あたりまえにしていることですが、あなたのからだの中でなにが起こっているか、知っていますか?
からだにとりこまれた空気が声やうたになるまでを、わかりやすく解説した絵本です。

高い音や低い音って、体のどこで変化させているの?
「あ」と「い」の発声方法のちがい、わかりますか?

まんが形式でたのしく学べ、くわしい解説も充実。知識の深掘りができます。

子どもだけでなく、アナウンサーや声優、歌手など声を出すお仕事をなさっているみなさまにも、手に取っていただきたい1冊です。

著者紹介

【川原繁人】
慶應義塾大学言語文化研究所教授。2022年国際基督教大学より学士号(教養)、2007年マサチューセッツ大学より博士号(言語学)を取得。ジョージア大学、ラトガーズ大学にて教鞭を執った後、現職。専門は言語学、音声学。著書に『音とことばのふしぎな世界』(岩波科学ライブラリー)、『音声学者、娘とことばの不思議に飛び込む』(朝日出版社)、『フリースタイル言語学』(大和書房)、『なぜ、おかしの名前はパピプペポが多いのか? 言語学者、小学生の質問に本気で答える』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。義塾賞(2022)、日本音声学会学術研究奨励賞(2016、2023)など受賞。

【北山陽一】
ミュージシャン、慶應義塾大学環境情報学部特別招聘教授。1992年慶應義塾大学環境情報学部に入学、1994年早稲田大学のアカペラコーラスサークル「Street Corner Symphony」の門を叩き、「ゴスペラーズ」に加入。同年12月にメジャーデビューをはたし、「永遠に」「ひとり」「星屑の街」「ミモザ」など、数々のヒット曲を送り出す。2012年から教壇に立ちつつ、2021年より慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科に在学。

【牧村久実】
漫画家、イラストレーター。「少女フレンド」「デザート」で漫画を執筆し、おもな作品は『天使の唄』。ほかに青い鳥文庫(講談社)の「泣いちゃいそうだよ」シリーズ(小林深雪/著)、「鈴の音が聞こえる」シリーズ(辻みゆき/著)などのさし絵、「絵本 はたらく細胞」シリーズ(清水茜/原作)の作画などがある。

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