わが子に読ませる本で、みなさん、迷っていませんか? できれば子どもも楽しんでくれるいい本を選んであげたいもの。
でも、どの本がいいのか、よくわからない……。そんな、声をよく耳にします。
そんなときは、名作と呼ばれる本はやっぱり安心です。長く読み継がれてきた本には、色あせない魅力があるはず。
お父さん、お母さんはもちろん、もしかしたら、おじいさん、おばあさんの代から愛され続けてきた本は、きっとお子さんたちを楽しませてくれます。
そんな名作童話がたくさんありました。けれど、残念ながら紙の本では入手が困難になってしまったものもあります。
でも、だいじょうぶ。そんな名作童話たちがいま、電子書籍で続々復活しています。電子書籍で読める、講談社の名作童話をこれからご紹介していきたいと思います。
第1弾としてご紹介したいのは、あまんきみこさんの「一年生シリーズ」。
あまんきみこさんは、1931年生まれのベテラン児童文学作家。「ちいちゃんのかげおくり」「おにたのぼうし」「白いぼうし」などの作品が、かつて小学校の国語教科書に取り上げられていたので、教科書で親しんだお父さん、お母さんも多いのではないでしょうか?
90歳を越えた今もお元気で、まるで少女のようなかわいらしい声でお話しされる方。そんな声と同じように、あまんさんの作品も、かわいらしさとほほえましさにあふれています。
「一年生シリーズ」は、新一年生になった、なおこちゃんとたえちゃんの、1年間の出来事を描いた5作シリーズです。
1作目の『みちくさ一年生』は、入学式から10日目の朝から始まります。たえちゃんの家に迎えに来たなおこちゃん。二人はいっしょに登校します。
まだ少し寒い春の朝。ふたりのまえにちょうちょが飛んできます。ちょうちょをおいかけた二人は、すみれの花が咲く野原に迷い込み、花摘みに夢中になってしまいます。
でも、気がついたときには、学校が始まる時間になってしまいます。
急いで学校に向かった二人。でも、みんな教室に入ってしまい、廊下にはだれもいません。先生に怒られるかも……。二人は不安な気持ちを抱えながら、それぞれの教室の前で見つめ合いますが……。
さあ、このあと二人は、どうなるのでしょうか……?
みちくさで学校に遅れそうになった経験は、だれにでもあるのではないでしょうか?
この作品は、あまんさんご自身の経験がもとになったそうで、「あのときのことをおもいだすと、いまでも、むねがどきどきしますよ」と書かれています。
この本に続く『まよいご一年生』では、迷子の幼稚園生をちょっぴりお姉さんになって家まで送りとどける二人。
『るすばん一年生』では、夏休みにたえちゃんの家で留守番する二人。
『びりっこ一年生』では、運動会でがんばる二人が、『わすれんぼ一年生』では、たえちゃんのおじいさんの家へ二人だけで出かけるようすが描かれます。
小学校に入って世界が広がり、楽しいことも不安なこともいっぱい感じる1年生たちの春夏秋冬を見事にすくい取った作品たちは、ふたりの気持ちにより添いながら楽しめる作品ばかり。まさに新1年生たちにぴったりの名作童話です!
児童図書編集チーム
講談社 児童図書編集チームです。 子ども向けの絵本、童話から書籍まで、幅広い年齢層、多岐にわたる内容で、「おもしろくてタメになる」書籍を刊行中! Twitter :@Kodansha_jidou YA! EntertainmentのTwitter :@KODANSHA_YA_PR
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