4歳~「絵本ナビ」が厳選する「木はいいなあ」の絵本3選

絵本の情報サイト「絵本ナビ」編集部が選ぶ 新緑の季節に読みたい絵本

写真:アフロ

5月の絵本 「木はいいなあ」の絵本

年間2000万人が利用する絵本情報サイト「絵本ナビ」の編集者が選ぶおすすめの絵本や児童書を季節のテーマに合わせて紹介していくこの連載。たくさんの絵本や児童書の中から、絵本のプロが選んだとっておきの3冊をご紹介します。

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第24回5月の後半は、「木はいいなあ」と感じる絵本をご紹介します。

森や山のなかだけでなく町や公園などでも、子どもたちの遊びに欠かせない存在である「木」。

年月を経ても、変わらずそこにある姿に安心感を覚えるのは、子どもだけではありません。子どもから大人まで楽しめる、木にまつわる不思議なものがたりです。

4歳~「木はいいなあ」1本の木でなにができる? 自分だけの木がほしくなる!

「木はいいなあ」ユードリイ/作 シーモント/絵 西園寺 祥子/訳 偕成社

あらすじ

木がたくさんはえると森になり、森はいつもいきいきしている。落ち葉でいろんな遊びができるし、木に登って遠くを見ることもできる。ブランコをつけて遊ぶこともできる。木がある生活がどんなにいいか、その素晴らしさを描きます。

絵本ナビのすすめる「木はいいなあ」のみどころ

子どもの目で見た木への讃歌が、さわやかな水彩画でおおらかに描かれています。

木のかげでお昼寝をしながら出てくるのは「木はいいなあ」。こんなにも飾らずに素直な気持ちをあらわした言葉があるでしょうか。

作者の保育体験から生まれたこの絵本。大きな木が一本あると、どんなに世界が広がっていくのか、そんな想像力を育ててくれる絵本でもあります。

読者のレビュー

木って素晴らしかったんだ
木って実はとっても素晴らしいものだったんですね。
気についてこんな見方をしたことは一度もなかった。
今まで何の気なしに見てきた木への見方が、変わりました。
木ってこんなにも優しく、力強く、さりげなく、私たちのそばで、私たちの生活に寄り添ってくれていたことに気づきませんでした。

木は、私たち人間よりずっと長く生き、まるで、私たちをずっと見守ってくれているかのようにも見えてきました。

心がとっても穏やかになって行く気がしました。

子供達にも届くといいなあ。
(ぽめらにーさん・30代ママ)

5歳~「木に なろう!」木もおしゃべりをしている 分け合い、守り合う木に学ぶこと

「木に なろう!」マリア・ジャンフェラーリ/作 フェリシタ・サラ/絵 ひさやま たいち/訳 評論社

あらすじ

みなさんは木が会話をするのをごぞんじでしょうか?「木になろう! すっくと立って お日さまにむかい えだをつきだせ」見開き画面いっぱいに描かれた大きな木。

大地に根をはり、空に向かって力強く立つその姿は、私たちに雄弁に語りかけます。

絵本ナビのすすめる「木に なろう!」のみどころ

森の木々たちは、身を守るために大切な情報を知らせ合い、栄養を分け合い、若い木や弱った木を守ります。そんな自然が生み出した驚くべきしくみを、美しいイラストと短い言葉で、わかりやすく伝えてくれます。それは人間社会にだってたとえることもできるでしょう。まるで家族や地域のように、互いに助け合って、一緒にいることでより強くなるのです。

巻末には、木のしくみについての解説も!

読者のレビュー

森はかぞく
『BE A TREE!』が原題。
フェリシタ・サラさんの絵ということで手に取りましたが、なかなか奥深い内容です。
都市の生態系や自然、動物に関する作品のあるアメリカの作家さんの文章。

木についての解説ですが、題名の通り、人間の体に置き換えて体感する構成が新鮮です。
「木が会話する」という視点が新鮮です。そして、木になるという事を体感することで、木が行っている相互扶助の大切さをも体感する構成です。

森は かぞく、なかま、くに、うちゅう。
小学校高学年くらいから、木からの示唆をたっぷり学べそうです。
(レイラさん・50代ママ)

大人~「大きな木のような人」美しいパリの植物園を舞台にした出会いと別れ あなたの心の木は? 

「大きな木のような人」いせ ひでこ/作 講談社

あらすじ

植物学者がパリの植物園で出会った少女の名前は、さえら。さえらは、ある日花をひきぬいてしまいます。おじいちゃんにプレゼントをしたかったというのです。それをきっかけにふたりは親しくなっていきます。

絵本ナビのすすめる「大きな木のような人」のみどころ

人はみな心のなかに、一本の木をもっている……。 パリの植物園で、少女は植物学者に出会い、植物の面白さに目覚め、植物への愛情を感じるようになるのです。

作者のいせ ひでこさんがパリの植物園でスケッチした絵をもとに描かれた、美しく雄大な植物に囲まれた、小さいけれど感動的な出会い。前作『ルリユールおじさん』に登場した少女ソフィーが、大人になって登場。大人がじっくりと味わえる絵本。

読者のレビュー

まるで、一冊の画集
植物園の中で出会うたくさんの木とともに、少し違う雰囲気を持つ少女「さえら」と出会います。
「人はみな心の中に、一本の木をもっている。」
さえらの行動には、自分の表現が苦手なところが感じられますが、木を通して、少しずつ心を通わせていくところが、なんとも言えません。

どんな時にもやさしく寄り添う、木の存在がとても大きく感じました。
植物園の中のたくさんのスケッチ画は、少ない言葉の中に、多くの物語がありました。
ふと、心が優しくなれる一冊です。
(おしんさん・40代ママ)

好きな木は見つかった? あなたの木を探しにでかけよう!

雄大な木、遊んでくれる木、助け合う木……さまざまな表情をみせてくれる木と人との関わりを通じて、「木はいいなあ」とあらためて感じることができる絵本をご紹介しました。

「ただそこにある」だけで心が安らぐ木。絵本のなかでお気に入りの木を見つけたら、ほんものの木を探しに自然の中へおでかけしてみませんか。

普段何気なく眺めている木にも、すてきなものがたりがかくれているかもしれません。あなただけのとくべつな木に出会えるといいですね。

レビューは絵本ナビサイトからの抜粋です。

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