「絵本ナビ」が厳選する　ひんやりおいしい！　かき氷の絵本３選

年間2000万人が利用する絵本情報サイト「絵本ナビ」の編集者が選ぶおすすめの絵本や児童書を季節のテーマに合わせて紹介していくこの連載。たくさんの絵本や児童書の中から、絵本のプロが選んだとっておきの３冊をご紹介します。

第５回８月の前半は、「ひんやりおいしい！　かき氷の絵本」をテーマに、「絵本ナビ」が選んだ絵本をご紹介します。

あつーい夏にぴったり！　かき氷の魅力あふれる３冊の絵本を厳選しました。色とりどりのかき氷や、涼やかな風景が織りなすお話は、心地よい清涼感を運んでくれるでしょう。

ギラギラ太陽が照りつける、暑い日に食べたいのは……？ 　ひんやりかきごおり！ 　はちみつとメープルシロップがたっぷりかかった、大きなかきごおりを食べにきたのは、からすに、きりん、ごりら……、さあ次はだあれ？

山のように大きなかきごおりはインパクトたっぷり！　まずはからすがやってきて、かきごおりのてっぺんをつついて「わー　うまカァ～」、きりんは、長い首を伸ばしてぺろぺろ、ごりらは、かきごおりに登って氷をほおばります。そして次は……？

それぞれの食べかたをながめるのも楽しく、そして、なんとも美味しそう……。最後にわかる言葉遊びのしかけにも、親子でニッコリ。暑い日にぴったりの絵本です。

埼玉県の長瀞では明治時代から、山間にある氷づくり専用の池で、氷がつくられてきました。今は１軒だけとなった氷屋さん（製氷業）、阿佐美冷蔵さんの、天然氷づくりを追ったフォトドキュメントです。　

氷池の落ち葉を取り除く毎日の丁寧な作業や、天気のタイミングをみた氷の切り出し作業。代々受け継がれる製氷業の仕事を知ると、この天然の「冬の味」を夏に口にすることが、なんて贅沢なことなんだろうと感じます。

そして絵本で紹介される天然氷でつくった色とりどりのかき氷の美味しそうなこと！（表紙の写真も最高ですね）眺めるだけでも涼しくなる幸せな写真を、ぜひ手に取って見てみてくださいね。

カメレオンは旅するかき氷屋さん。世界中で集めたシロップをかけたかき氷を食べると、不思議なことが！　いろいろな場所でいろいろな色に変わるカメレオン。ぼくって一体何色なんだろう。悩んでいると、そこへ……

動物たちがやってくるたび、彼らにぴったりのかき氷をすすめてくれるカメレオン。「あまいソーダとうみのしおをつかった“うみかぜかきごおり”」や、「ぶどうとブルーベリーをつかった“よあけかきごおり”」などなど、こんなかき氷、食べてみたい！　そんなカメレオンの悩みとは……？

カメレオンの思いややさしさに心が震えます。「もしも、じぶんにじしんをなくしたら……」子どもにも大人にも、おすすめしたい一冊です。

夏の暑さを忘れさせてくれる、キーンと冷たいかき氷の絵本をご紹介しました。清涼感あふれるイラストや写真を見ているだけで、涼しげな気分になります。

はちみつとメープルシロップのかき氷、天然氷のかき氷、あまいソーダと、うみのしおをつかった“うみかぜかきごおり”……。

絵本に出てくる珍しいフレーバーやアレンジされたかき氷をみていると、自分も食べたくなりますね。夏だけのとくべつなごちそうを、絵本で楽しみましょう。

レビューは絵本ナビサイトからの抜粋です。

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