支え合う姉妹の絆──カマラと妹マヤの物語
カマラにはマヤという2つ歳の離れた妹がいます。
カマラとマヤは非常に仲の良い姉妹としても知られています。2人とも法律家として活躍し、人種差別や女性差別といった社会的偏見に立ち向かい、弱い立場の人々を守るために力を尽くしてきました。
姉妹ともに政治に対して強い関心を持ち、野心的でありながらも慎重である点が、かつてのジョン・F・ケネディ大統領と弟ロバート元司法長官の関係に似ていると評されることもあるほどです。
超優秀な妹マヤはシングルマザーだった!
マヤは、高校時代にシングルマザーとして1人の娘を出産しました。
彼女は妊娠しながらも、受験勉強に励み、両親の母校であるカリフォルニア大学バークレー校に合格。家族や友人のサポートを受けながら、奨学金や一人親支援を活用して大学を卒業し、さらに法科大学院へ進学しました。
幼いころ、カマラは母親に「マヤを守りなさい」と言われ、妹を大切にしてきました。特にマヤが妊娠・出産を経て見せた勇気と行動力には、姉としても驚かされたそう。カマラは、そんな素晴らしい妹を持つことを改めて心から誇りに思っています。
マヤはその後、カリフォルニア州ニューカレッジやサンノゼのリンカーン法科大学院で教授や学部長を務め、教育者としても大きな役割を果たしています。また、社会活動家として姉カマラの選挙戦にも深く関わり、全ての選挙キャンペーンで主導的な役割を果たし、カマラの当選に大きく貢献しました。
遠く離れていても信頼し合える妹の存在
現在、カマラはワシントンD.C.に、マヤはニューヨークに住んでいますが、カマラは「ニューヨークに行くと、必ず妹を訪ねるの」と話しています。一方、マヤは「私たちはよく議論しますし、意見が一致しないこともあります。でも、基本的な価値観は同じなんです」と微笑みながら語っています。
遠く離れていても、お互いを支えあい、信頼し合える妹の存在。
「家族」という存在がどんなときも彼女を支え続けていたのです。
アメリカ大統領選挙の仕組みも丁寧に解説!『カマラ・ハリス物語』
カマラ・ハリスはどんなふうに育ち、どう努力をして、米国初の女性副大統領、黒人の副大統領となったか。
本書『カマラ・ハリス物語』は夢を実現するためにさまざまな困難や葛藤を乗り越えて、行動し続けたカマラ・ハリス氏の幼少期からの生い立ちがよくわかる大人も子どもも楽しく学べる評伝です。
トピックの間には、ストーリーに関連するコラムを掲載!
カマラ・ハリスの生涯を学びながら、日米の社会の仕組みの違いもよくわかります。
来るアメリカ大統領選に向けて、カマラ・ハリスの半生を学んでみよう!
岡田 好惠
静岡県出身、英仏翻訳者、ライター。青山学院大学フランス文学科卒。 著書に『カマラ・ハリス物語』(講談社)、『新装版アインシュタイン』、『ピカソ』、 『アンネフランク』、(以上、講談社火の鳥伝記文庫)、等。 主な訳書に『デルトラ・クエスト』シリーズ(岩崎書店)、『アンジェリーナ』シリーズ、『世 界のすごい動物たち』(ともに講談社)、『新訳ジャングル・ブック』(講談社青い鳥文庫)』、 『灯台の光はなぜ遠くまで届くのか』、『重力波で見える宇宙の始まり』(ともに講談社ブル ーバックス)、『みんなが知らない』シリーズ(講談社 K.K 文庫)、『小公女セーラ』、『岩くつ 王』、『三銃士』、『レ・ミゼラブル』、『雪の女王』(以上 Gakken)、など。
静岡県出身、英仏翻訳者、ライター。青山学院大学フランス文学科卒。 著書に『カマラ・ハリス物語』(講談社)、『新装版アインシュタイン』、『ピカソ』、 『アンネフランク』、(以上、講談社火の鳥伝記文庫)、等。 主な訳書に『デルトラ・クエスト』シリーズ(岩崎書店)、『アンジェリーナ』シリーズ、『世 界のすごい動物たち』(ともに講談社)、『新訳ジャングル・ブック』(講談社青い鳥文庫)』、 『灯台の光はなぜ遠くまで届くのか』、『重力波で見える宇宙の始まり』(ともに講談社ブル ーバックス)、『みんなが知らない』シリーズ(講談社 K.K 文庫)、『小公女セーラ』、『岩くつ 王』、『三銃士』、『レ・ミゼラブル』、『雪の女王』(以上 Gakken)、など。