新しい時代の伝記アンソロジーで101人の生き方と出会おう！

子どもは、さまざまな年齢や立場、価値観などが違う人々と接することで、他者への共感力を身につけていきます。「いろいろな人がいる」ことを知ることは、いま話題のソーシャル化にも重要だと言われています。

いつの時代も、伝記読みものが子どもたちに人気なのは、子どもたち自身もまた「他者の生き方を知りたい」と思っている証拠です。

けれども、同年齢の友だち、家族や保育園・幼稚園や学校、習い事の先生など、子どもたちが毎日出会う人の数は意外に少ないもの。コロナ禍で、その数はますます減っているのではないでしょうか。

伝記は、実生活では出会えないような人物の内面や生き方の一端を手軽に知ることができます。

子どもがどんな人のどんな生き方に心をひかれるか、それはわかりません。

まずは、今回ご紹介する『決定版　心をそだてる　はじめての伝記１０１人』のように、たくさんの人物がのっているアンソロジーにふれてみて、子どもが興味をもった人のくわしい伝記をあらためて手に入れるのがおすすめです。

興味をもったことをさらにくわしく知る――この経験は、将来の調べ学習にもつながっていきます。

『決定版　心をそだてるはじめての伝記101人』は20年もの間売れ続けているアンソロジーの伝記です。

業績の定まった人を紹介した本で取り上げる人物が変わるのは不思議な気がしますが、今回改訂にあたり、紹介する人物が大きくいれかわりました。

大人には、なじみがない人物もいるかもしれません。一部をご紹介しましょう。

それぞれの挿絵を手がけた画家さんも一流の人ばかり。読む人をあきさせません。

もちろん、エジソンやヘレン・ケラー、野口英世、坂本龍馬など、伝記の定番の人たちも紹介しています。

自分でも読むのはもちろん、読み聞かせにもぴったりの長さと内容です。子どもと一緒に、ぜひ新しい伝記の世界を楽しんでください。