
4歳の娘も涙…! 泣いて笑って親子で夢中になった「あらしのよるに」ママの感動レポート
シリーズ最新作『あいことばはあらしのよるに』刊行記念 エニママレビュー・mmさん
2025.04.28

『あらしのよるに』シリーズは、まっくらな嵐の夜に出会った、オオカミのガブとヤギのメイが、お互いの正体を知らず友だちになり、「食うもの」と「食われるもの」という関係に葛藤しながら、友情を深めていくストーリー。全7巻380万部の国民的ベストセラーで、この度、20年ぶりの新刊が刊行され、発売後即重版がかかるなど、話題になっています。

「あらしのよるに」シリーズを読んだAnyMama編集部のママ、mmさんからのレビューをご紹介します。
*AnyMaMa(エニママ)は、株式会社アンダースタンドが運営する、女性たちの就業復帰支援やキャリア創出をサポートする取り組みです。
【エニママ】https://anymama.jp/
ハラハラドキドキの展開! あっという間に物語の世界に入り込んだ娘たち
ずっと気になっていた「あらしのよるに」。
読んでみると想像以上に奥が深く、考えさせられる内容でした。ぜひ子どもたちにも読んでほしい! と思い、すぐに7歳の長女と4歳の次女に読み聞かせました。
暗闇の中で、とある生き物に出会ったヤギ。その相手はなんとオオカミ! 事実を知った瞬間、娘たちは「えーっ」と不安そうな表情。
まさか相手がヤギやオオカミだとは思わず、仲を深めていく2匹。いつお互いの正体に気づくかとヒヤヒヤする場面が続きます。
ドキドキの中にもユーモアのある展開で、娘たちはくすくす笑っていました。「続きが気になる!」とそのまま次の『あるはれたひに』も読み聞かせることに。
お互いの正体を知っても、食べる・食べられるの関係を越えて友達になった2匹。ほっとしたのも束の間、オオカミのガブがヤギのメイを食べてしまうのでは?と思わせるような場面が。

「怖い!」と言い、ページをめくるのを嫌がる次女。「かじってみようかな」というセリフには、「ダメー!」と大きな声で止めていました。長いお話なので、4歳にはまだ難しいかな? と思っていましたが、お話の中にすっと入り込んでいたようです。
後日娘がつぶやいた言葉にドキッ! その意味とは…?
ハラハラしたりほっとしたり心を動かされっぱなしで、あっという間に7冊すべて読んでしまいました。
中でも『ふぶきのあした』『まんげつのよるに』は、2匹の熱い友情を感じられる、心に残るお話でした。次々訪れる試練とそれを乗り越える友情に、私は涙が止まらず……。
次女も「メイがかわいそう」「なんか、涙出てきちゃった」とうるうる。長女も心配そうな顔で聞いていて、そんな2人の姿にさらに胸が熱くなりました。

ガブの立場になって考えてみようと、娘たちに「もし大好物の食べ物と友達になって、お腹が空いたら食べちゃう?」と質問してみました。
2人とも「食べない! 我慢する!」と即答。「かわいそう」「友達だもん」と。
小さい子どもでも相手のことを考え、思いやる気持ちを持っているんだと改めて知らされました。そんな気持ちをずっと忘れないでほしいと思います。
読み終えて数日後、次女が寝る前に突然「ママ大好きだよ。忘れないからね」とつぶやきました。
なんだろう? と思ったら、「ガブみたいに……」とぽつり。心の中に物語が深く残り、こんなふうに気持ちを表現してくれたんだなぁとほっこりしました。
娘たちの優しい心に触れることができた「あらしのよるに」シリーズ。出会えて本当に幸せです。

新作「あいことばはあらしのよるに」刊行
「あらしのよるに」は種を超えた「友情」を描いた大人気シリーズ、新シリーズはさらに種を超えた「家族の絆」を描きます。いまの時代にこそ読んでほしい新シリーズ第1巻が刊行。

仲良しな2人なのに、実はおたがい隠している秘密が!? 疑いあってしまう2人の友情と新たな命の行方が気になる第1巻。ヤギとオオカミの壁を越えた友情から家族の物語へ……待望の新シリーズがスタート!
「あらしのよるに」シリーズ全7巻はこちら
