「絵本ナビ」が厳選する「海へ行こう!」の絵本3選 洗練された/ゆったりのんびり/実践的

絵本の情報サイト「絵本ナビ」編集部が選ぶ 海に行きたくなる絵本

写真:アフロ

7月の絵本 海へ行こう! の絵本

年間2000万人が利用する絵本情報サイト「絵本ナビ」の編集者が選ぶおすすめの絵本や児童書を季節のテーマに合わせて紹介していくこの連載。たくさんの絵本や児童書の中から、絵本のプロが選んだとっておきの3冊をご紹介します。

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第4回7月の後半は「海へ行こう!」がテーマ。「絵本ナビ」が選んだ絵本をご紹介します。

美しくきらめく海、私たちをゆったりと癒やしてくれる海、生きものたちが暮らす海……。さまざまな「海」を、絵本を通して楽しんでみませんか?

美しい絵から波の音やきらめきまで感じられる 世界中で話題の一冊!

スージー・リー/作

あらすじ

物語は、小さな女の子が、ママに連れられて海にやってくるシーンから始まります。やがて波に向かって走り出し、波との追いかけっこ。よせては、かえす波との無心の遊びが描かれます。

絵本ナビがすすめる「なみ」のみどころ

横長の判型に描かれているのは、広い海の水平線。真っ白の画面はそのまま砂浜となり、その上を小さな女の子が波に向かって駆けだしていきます。

文字はなく、青と白だけで表現される夏の海のきらめきやざわめき。波と女の子の関係は、時が経つうちに変化していき、いつしか友だちのようにも見えてきます。

洗練された絵本のつくりとともに、波とすごす一日をたっぷりと味わうことができます。

読者のレビュー

なみの躍動感がすごい
字のない絵本と紹介されていて興味を持って購入しました。
ページをめくると、なるほど!
ページいっぱいがキャンバスのようになっていて、寄せては返す躍動感あふれる波の情景が描かれています。波と遊ぶ女の子も生き生きしてて、よりいっそう臨場感が感じられます。
字がないのに波の表情だけでストーリーが展開していくのも見事です。
素敵な本と出会えました!
(えりこママさん・20代ママ)

気分はほっこり おだやかな海ですごす、最高に幸せな「ゆるーい1日」

石井 聖岳/作・絵

あらすじ

とってもとっても天気のよい日、「海も空も青いなあ」とタコがいいました。タコはぷかぷか浮かびながら考えました。もし空を飛べたら、どうやって飛ぼう?

絵本ナビがすすめる「ぷかぷか」のみどころ

広い広い海。どこまでも青くて空と海が混ざってしまいそう……。

「もしもそらを飛べたらどうやってとぼう。」そこからたこくんの奇想天外、ゆるーい想像の世界が始まっていきます。

(えーそんな飛びかた?)飛びかたが決まったら、今度はいろいろなところへ出かけていきます(もちろん想像で)。

のーんびり、ゆったーりした気分で、日常をふと忘れそうになる夏の絵本です。

読者のレビュー

のんびり、しあわせ。
「ぷかぷか」というタイトルと、タコさんのゆるい表情に、表紙の時点で、私の気持ちもふわふわ浮いた状態になっていました。
そして、とびらを開くと、私もタコさんと同じように、空を飛ぶ想像をふくらませてしまいました。
読めば読むほど、心が落ち着き、ゆったりとなり、しまいにはほっこりと幸せでいっぱいになる…小さなことで悩んだり、いらいらしたりすることが、どうでもよくなるんです。
ふしぎですね。

子どもはタコさんの想像力とともにじゃれて、大人もタコさんにいやされて、本当に親子で楽しめる1冊だと思います。
(けいご!さん・30代ママ)

磯遊びに行きたくてウズウズしそう! 子どもも大人も楽しめる実践的絵本

はた こうしろう 奥山 英治/作

あらすじ

夏休み、海にいったぼくにお兄ちゃんが教えてくれたこと。それは楽しい磯遊び。

きれいなの、不思議なの、おもしろいの。気がつかなかったけど、磯には生きものがいっぱいいたんだ!

絵本ナビがすすめる「いそあそびしようよ!」のみどころ

海で安全に遊ぶためのコツや、楽しみかた、そのための知識がたくさん紹介されています。

ぼくが、お兄ちゃんと一緒にいろんな生きものを見つけて捕まえる光景に、本を読む子どもたちも、ぼくに負けないくらい目を輝かせることでしょう。

磯遊びってこんなに楽しいんだよ! 作者のはたこうしろうさん・奥山栄治さんの生き生きした声が聞こえてきそうな一冊です。この絵本を読んだら、さっそく絵本を持って磯遊びに出かけたくなりますよ。

読者のレビュー

潮だまりは、海の忘れ物
ぼくとおにいちゃんの外遊び、海バージョン本格的な磯遊びです。
もちろん、家族で海に出かけてきたのですが、
両親がいる近く、が条件で、磯だまり探検ですね。
大事なのは、まず、安全確保。
靴の上から靴下、軍手着用など、おばあちゃん直伝の安全対策も完璧です。
いつものように、たくさんの生き物に出会っていますね。
潮だまりは、海の忘れ物、という名言も飛び出します。
そして、潮だまりは、まずじっと観察すること。
生き物が見えてくる、という感覚が素敵ですね。
そして、またまた、お目当ての生き物をゲット!?
やはり、この兄弟、凄いです。
詳しい解説も、勉強になります。
(レイラさん・50代ママ)

絵本を開いて、いろんな「海」を疑似体験!

実際に海に行けなくても、絵本を開けば今すぐにでも「海」の楽しさ、素敵さ、気持ちよさを味わえる……。そんな3冊をご紹介しました。

今年の夏は、どんな「海」を楽しみたいですか? ぜひ、お子さまと会話をしながら読んでみてください。

»「海へ行こう!」の絵本をもっとみる

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