子どもに「人と意見が違って恥ずかしい!」と言われたらどう答える? 専門家が〔子どもを守る「情報リテラシー」の高め方〕を解説

「世界子どもの日」に「子どもの権利条約」を考える#1 コンプライアンスアドバイザー が子どもをデジタルタトゥーなどから守る「情報リテラシーの高め方」を解説

意見が違うのははずかしいこと?

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クラス会で意見を言ったら、誰も賛成してくれず、何だか恥ずかしかったよ……。

【A.意見は「人それぞれ」】

勇気を持ってみんなの前で意見を言うことはすばらしいこと。

学校の授業や学級会で何かを話し合う時、いろいろな意見が出ることがあると思います。もしかしたら反対意見が出なかったり、自分の考えはマイナーな意見だと考えてだまってしまったり、自分の意見をうまく言えないままだったりして、ほかの人の意見のまま物事が決まってしまう……なんてことがあったりするかもしれませんね。

大人でも同じように、恥ずかしいし意見を言うのが苦手……という人がいます。でも、よく考えてみてください。人はひとりひとりがいろいろな意見を持っていることは当たり前ですし、みんなが同じ意見を持つ必要はないのです。

もしかしたらその少ない意見のほうが大事だったりすることもあるかもしれません。だから話し合いで「わたしはこう思う」と違う意見を言うことは、ほかの人にとっても「そんな意見があるんだ」という気づきになる、とても大事なことなのです。勇気を持って、違う意見を言えることはすばらしいと思います。

〈こんな時に使えるコトバ〉
マイナー(マイノリティ)
「数が少ない」人たちやグループをさす言葉。また、アメリカプロ野球メジャーリーグの下にあたる「マイナーリーグ」のように、「あまり知られていない」「大事にされていない」という意味にも使われる。また「マイノリティ」とは、そういった「マイナー」な人びと、人たちという意味の言葉。

書籍『子どもコンプライアンス』(ワニブックス刊)では、ジェンダーアイデンティティやルッキズムに関することなど、「人を傷つけない」ために親子で知っておきたい考え方を紹介しています。

ほかにも「法律を知って命を守ろう」「お金ってなんだろう?」「正しい情報を見分けよう」など、子どもの目線にたった疑問から情報リテラシーを学んでいきましょう。

難しい漢字は平仮名で表記しています。また一部には、ルビを付けているので、小学校低学年でも学びながら読むことができます。

第2回の記事「子どもに「ネットに法律はないの?」を聞かれたらどう答える 専門家が〔子どもを守る「情報リテラシー」の高め方〕を解説」では、法律やSNSの使い方について解説します。

イラスト/どんぐり。

『子どもコンプライアンス』著:山本 一宗/イラスト:どんぐり。(ワニブックス刊)
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