「親子療育」続けても5歳前の娘の行動に変化なし 就学に不安が 〔『リエゾン』三木先生解説付き〕

「5歳娘の凸凹発見・成長実録記」#3 娘4歳11ヵ月~5歳ころの様子

小学校入学申し込み先はどこがいい?

娘の3歳上の兄(長男・当時2年生)が通う小学校には、特別支援学級が6クラスあり、子どもの特性や障害に合わせた学級編成が行われています。通常学級に在籍しながら支援学級に通う「通級」も可能です。

娘ちゃんは追級を利用したほうがよいのか、ママの頭の中は考えがぐるぐる巡るばかりで……。  イラスト/オヨネ

長男の話だと、授業内容によってクラスを移動する子(おそらく通級を利用する子)が、クラス全体の1/3~1/4ほどいることがわかりました。

私の小学校のころ(約30年前)との違いに感心しつつ、「娘にとっては通級を利用するほうがよいのでは?」と思うようになりました。先生1人に対して生徒35人よりも、少人数の環境で先生にフォローしてもらったほうが、娘にとってプラスになるはずだろう、と。

しかし、「通級が必要と判断されるのはいつのタイミングなのか?」、「どこかに申請すべき?」、「そもそも娘に通級が本当に必要なの?」と考えがぐるぐる巡るだけで、具体的に動けずにいる自分もいました。

このときは、産後次男の育児をしながら仕事復帰(在宅での仕事)したばかりだったのもあり、余裕がなく、問題を先送りにして時間だけが過ぎていきました。

【三木崇弘先生】
お子さんに通級や、特別支援が必要かを、親御さんが単独で判断するのはかなり難しいことです。

就学前年の夏ごろ、各自治体の教育委員会で「就学相談」が行われるので、そこに申し込むのがよいかと思います(※時期や申し込み方法は、自治体によって違いますので、お住まいの地域の教育委員会にお問い合わせください)。

凸凹成長実録記は全6回。
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『リエゾン―こどものこころ診療所―凸凹のためのおとなのこころがまえ』著:三木崇弘(講談社)
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