6児を育てるFP夫婦が驚きの「お金」教育術を明かす 収入を子どもにオープンに話す 欲しいものは「プレゼン」制

FP横山光昭夫婦が「お金」を学べる絵本の作者いとのりけんたろうと対談

ライター:山口 真央

「なんでそんなに払うの?」小2娘からの鋭い一言

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横山:つい最近は、13歳の長男がゲーミングチェアをほしいと言ってプレゼンしていたよね。

博美:息子の主張としては、今つかっている椅子が小さいし、ゲーミングチェアは勉強椅子にもなると。ガチガチのゲーミングチェアではなく、普通の椅子の中間のようなデザインの椅子を提案してきました。話し合った結果、姉たちも協力してあげようということになり、買うことになりました。

いとのり:弟くん、賢いです!

博美:数年前には長男が、流行っている漫画が全巻ほしいと言ったこともありました。そのときはプレゼンが通らなくて、ほしい子どもたちが集まって、金額を割って買っていました。働いている姉が、少し多めに出していましたね。

いとのり:姉弟が仲良しでいいですね。

横山:思春期はどうしても会話が減るけれど、欲しいものを聞けば、その子の興味があるものがわかります。また欲しいものの話から、自然とその子の不安の種を見つけられることもある。「会議」とは言っていますが、堅苦しいものではなく、大事な家族のコミュニケーションの場だと思っています。

いとのり:勉強になります。どうして「家族マネー会議」をはじめようと思ったのですか。

横山:最初は私と妻がリビングで、何気なく家計の話をしていたんです。確か、保険の話だったかな。それを聞いていた小学2年生の長女が「なんで形のないものに、そんなにたくさんお金を払うの?」と聞いてきたんです。

いとのり:鋭い一言ですね!

横山:私は保険って払うのが当たり前と思っていたところもあったので、その発言にドキッとさせられました。もちろん保険は大事ですが、娘の一言で保険の掛け方を見直してみることに。子どもの素直な視点は、ときに大人の凝り固まった常識を指摘してくれることがあります。私たち夫婦にとっても「家族マネー会議」は大事な時間です。

思わぬトラブル! 「お金配り」をしてしまった娘

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