6児を育てるFP夫婦が驚きの「お金」教育術を明かす 収入を子どもにオープンに話す 欲しいものは「プレゼン」制

FP横山光昭夫婦が「お金」を学べる絵本の作者いとのりけんたろうと対談

ライター:山口 真央

トラブルを防ぐために 親子でやってはいけないお金の「タブー」

すべての画像を見る(全8枚)

いとのり:あまりにも熱望していたので、課金してあげたんです。ところが強くなりすぎて、逆にゲームがつまらなくなってしまったことがありました。

博美:確かにそれはやってみないと気づけないことですね! 親としては、ゲーム課金にあまりお金を出したくはないですけれど、子どもにとっては私たちが思っている以上に価値を感じていることもあります。頭ごなしに否定せず、いとのりさんのように、話を聞いてあげることも大事です。締め付けすぎることによって、より大きなトラブルを招く危険性もあります。

横山:先ほど「家族マネー会議」の話をしましたが、我が家もお互いが何にお金をつかったのか、すべてをつまびらかに話すわけではありません。ブラックボックスを用意しておかないと、息が詰まってしまう。夫婦や家族間であっても、プライバシーを守ることは大事です。

いとのり:それではお金について学ぶために、子どもといっしょに気軽にはじめられる取り組みはありますか。

横山:低年齢のお子さんは、いとのりさんの絵本『どうしたらふえるかな?』で、お金の楽しい増やし方を学ぶことをおすすめします。

小学生中学年になったら、旅の計画を子どもたちと決めてはどうでしょうか。予算を決めて、宿泊先や観光する場所、レストランなどをいっしょに決めます。「このテーマパークで遊びたい! 子どもは半額だって」「このお店はちょっと高いからやめようか」などとゲーム感覚で会話を楽しみながら、やりくりする方法を学べるでしょう。

いとのり:子どもたちが能動的に旅に関わることができて、家族旅行がもっと楽しくなりそうです!

横山:お子さんが小学校高学年から中学生になったら、いっしょに投資をはじめる方もいます。投資信託は100円単位からはじめられるので、無理なく楽しく、お金の増やし方を学べますよ。日本人は昔からお金の話をタブーとする文化がありました。これからの時代は、明るくオープンにお金の話をしていくべきです。お子さんといっしょに楽しみながら、お金を増やしてみてくださいね。

いとのり:ためになるお話を、ありがとうございました!

横山光昭(写真右)
家計再生コンサルタント、ファイナンシャルプランナー。株式会社マイエフピー代表取締役。
お金の使い方そのものを改善する独自の家計再生プログラムで、家計の問題の抜本的解決、確実な再生をめざし、個別の相談・指導に高い評価を受けている。これまでの相談件数は3万件を突破。各種メディアへの執筆・講演も多数。著書はシリーズ累計100万部を超える『はじめての人のための3000円投資生活』や、『年収200万円からの貯金生活宣言』を代表作とし、著作は累計405万部となる。6児の父。

横山博美(写真中央)
ファイナンシャルプランナー。DCアドバイザー。横山光昭さんの妻であり、6児の母。横山さんとともにマイエフピーに勤務。

いとのりけんたろう(写真左)
キャラクターデザイナー。ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」、テレビ東京「ナナナ」、BODY SHARING ROBOT「NIN_NIN」などのキャラクターデザインを手がける。3男児の父。

4歳から「お金のセンス」が身につく絵本! SNSフォロワー144万人超え(2025年2月時点)の人気たぬきのポンタが「1個のみかん」を「100個」増やしながら「お金を増やすセンス」を身につけます。

──「お金のプロが子どもに薦めたくなる一冊」
みかんをふやす物語を読みながら、お金の知識が身につくことを確信できる絵本です。
子どもはじぶんで考えて頑張ったことは、しっかり知恵や知識となって身につきます。
大切なお金とのつきあい方を学ぶためにも、ぜひお子さんも大人も読んでほしいです。
6児のパパFP(ファイナンシャルプランナー)横山光昭さん推薦!


この絵本は、ポンタが大好物の「みかん」を増やすために一生懸命知恵を絞り、ジュースにしたり、アイスにしたりと工夫して、最終的にたくさんのみかんで、自分も家族も友達も幸せにするお話です。

このお話で子どもたちに伝えたいテーマは「自分で考えて増やす」ことと、そして「誰かの役に立てる喜び」です。巻末に「おとなのみなさまへ」解説つき。絵本を読んだあと、子どもの想像力と考える力を伸ばしてくれるヒントになります。

写真/山口真央

この記事の画像をもっと見る(全8枚)
31 件
やまぐち まお

山口 真央

編集者・ライター

幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「おともだち」「たのしい幼稚園」「テレビマガジン」の編集者兼ライター。2018年生まれの男子を育てる母。趣味はドラマとお笑いを観ること。

幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「おともだち」「たのしい幼稚園」「テレビマガジン」の編集者兼ライター。2018年生まれの男子を育てる母。趣味はドラマとお笑いを観ること。