子どもの英語力を伸ばす親は知っている ネイティブの習得法「フォニックス」を解説

ネイティブの言語習得方法で英語力をアップ! 世界で活躍できる英語力の育て方 #4

バイリンガルスクールTLC for Kids代表:船津 徹

フォニックス学習にも、学ぶ順番がある!

船津先生は英語学習で悩みを持った親御さんから「子どもが英語に関心を持たない」と相談を受けることがあります。

それに対しては、本格的に学習する前に種まき(仕掛け)をし、段階を経ないと子どもは英語に食いつかないとアドバイスしています。

「日本語を教えるときはちゃんと段階を重ねるのに、こと英語学習になると順番がわからなくなる方は多いものです。

フォニックス学習にもいくつか順番があり、このシリーズではその第一段階である『アルファベットと文字の音』の学習方法を紹介しましょう」(船津先生)

フォニックス① フォニックス動画でアルファベットの名前と音をつなげてあげる

アルファベットは全部で26文字です。日本語はひらがなとカタカナを合わせると90文字以上になるので、ずっと少ない数になります。

フォニックスではアルファベットには2種類の読み方があると考えており、そのひとつが「ABCDE=エイ ビー シー ディー イー」です。これはアルファベットの名前という位置づけです。

もうひとつが音を示した「ABCDE=ア ブッ クッ ドゥ エ」という読み方です。44種の音があり、これをフォニックス読みと呼んでいます。

例えばCABを読む場合、アルファベットの名前で読むと「シーエイビー」となりますが、フォニックス読みをすると「クッアブ」と正しい発音で単語が読めます。

フォニックスはアルファベットの名前と音を同時に教えるのが一般的で、
「A says a,a,a/エイ セッズ ア、ア、ア」
「B says b,b,b/ビー セッズ ブ、ブ、ブ」
 という要領で教えていきます。

家庭でフォニックスに取り組む場合は、YouTubeなどのネイティブ教材の利用がオススメです。 写真:アフロ

フォニックスは日本語を介さずに教えるのが基本ですから、手軽なところでYouTubeなどのコンテンツを利用するといいでしょう。

私のサイトでも「A says a,a,a/エイ セッズ ア、ア、ア」といったレッスン動画やレッスンソングを案内していますので、参考にしてみてください。

画像提供:船津徹

また、ネット上で“Phonics Song”と検索するとネイティブの音声入り動画がたくさん見つかります。こちらでも、親子で一緒に楽しくフォニックスを始められます。

6歳から、つまり小学校入学前後から英語学習を始める場合は、いきなり文字から入ると抵抗感を示す子どももいるので、フォニックスの歌を聴かせたり、動画を親子で見たりして、学ぶ前に種まき(仕掛け作り)をしておくことも大切です。

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