新垣結衣が子どもたちの撮影を支えたアドバイス キャストの「忘れられない思い出」とは

映画「ゴーストブック おばけずかん」公開初日 舞台挨拶レポート

子どもたちから新垣さんへ 感謝の気持ちがこもったお手紙を朗読

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表彰式が終わると、今度は子どもたちがサプライズをする番。城さんが「映画のクランクアップのときに、新垣さんからお手紙をもらいました。ですので今回は、新垣さんに僕たちからの手紙を読みたいと思います」と発表すると、新垣さんは「やったー!」とよろこびの声をあげました。

最初に手紙を読んだのは、吉村さん。新垣さんへの想いが溢れ、言葉につまるシーンもありました。

新垣結衣への手紙を読む吉村文香さん。

「『ゴーストブック おばけずかん』は私にとって、初めてのお仕事でした。新垣さんは、緊張しすぎてセリフがとんでしまった私の肩に手を置き『文香はちゃんと覚えているから大丈夫』と励ましてくださいました。不安と焦りでいっぱいになっていた私は、いつも笑顔で横にいてくださる、新垣さんの存在に救われていました。

新垣さんにはこの先、どんな道に進んだとしても、一番大切にすべきことを教えてくださいました。いてくださるだけで、暖かさとやさしさを感じ、いつもみんなを静かに見守ってくださり、ときに私たちと同じ目線に立って助けてくださいました。

クランクアップの際にいただお手紙、いまも大切にしています。一番の宝物です。ありがとうございました。今日の公開で一区切りなのかもしれません。ですが、またいつか共演することができたら、それまでにもっと成長した姿を見せられるようにがんばりたいです」

次に、手紙を読んだのはサニーさん。新垣さんへの感謝の気持ちを、ストレートに手紙に込めました。

新垣結衣への手紙を読むサニーマックレンドンさん。

「僕は新垣さんと共演させていただいて、うれしかったことがたくさんあります。初めての映画撮影ですごく緊張しましたが、優しい新垣さんが先生の役で、安心できたとこと。撮影中に僕の誕生日があり、サプライズでお祝いをしてもらいましたが、そこ新垣さんも一緒に祝ってくれたこと。

新垣さんから、読んだら笑顔になるようなお手紙をもらったこと。そしてクランクアップのときに『子どもたちはかけがえのない存在だった。よくがんばりました』と言ってくれたことです。

新垣さんはとても穏やかで、ときにおもしろくて本当の先生のような存在でした。僕も新垣さんのように、誰からも愛される人になれるようにがんばっていきたいと思います」

柴崎さんの手紙は、俳優の後輩として、憧れの想いが詰まった内容でした。

新垣結衣への手紙を読む柴崎楓雅さん。

「リハーサルから撮影と取材期間も含め、本当にお世話になりました。新垣さんとお芝居をさせていただいて、セリフのスピードが普段の会話のスピードと変わらず、瑤子先生がその世界に住んるかのような空気でいらっしゃったのが、すごく勉強になりました。

撮影当時、小学生だった僕も、現在中学生になりました。新垣さんのように自然にお芝居できるよう、努力していきたいと思っています。また撮影の合間に、流行っているアニメの話や、他愛のないおしゃべり、僕の悩みごとの相談にのってくださり、新垣さんの言葉に毎日すごく救われていました。

僕が『ずっとお仕事を続けていくのかな』とつぶやいたときに『無理にお芝居をするのではなく、別のことをやりたいと思えば、やりたいほうを優先していいと思うよ』と優しくこたえてくださったときは、本当の先生のようで安心感でいっぱいでした。撮影中から役名ではなく、本名の楓雅と呼んでくださっていたのも、内心ウキウキでした。これからも新垣さんからいただいた言葉を大切に成長していきたいと思います」

最後に手紙を読んだのは城さん。撮影中の新垣さんとの秘話も盛り込みつつ、新垣さんとの仲の良さが伝わる手紙を読みました。

新垣結衣への手紙を読む城 桧吏さん。

「新垣さんと初めてお会いしたときは、とても緊張していましたが、撮影を重ねて緊張も解け、たくさん話すことができました。撮影のあいだ、ご迷惑をおかけしたこともありますが、とても楽しく過ごすことができて、またあのときに戻りたいと思うことが何度もあります。

振り返ると、スタジオ撮影の休憩時間に、みんなで小さな祠みたいなところに行って『撮影がうまくいきますように』とお願いしたときが、一番幸せで、気分が上がり、より気を引き締めることができました。連れて行ってくださって、ありがとうございます。そして、撮影の最後にお手紙をもらったことがとてもうれしかったです。これから僕も、誰かにお手紙を書く機会を増やして行きたいと思います。

新垣さんには、お芝居の面でもたくさん学ばせていただきましたが、学んださまざまなことをこれからも自分に生かしたいと思います。また新たな仕事でご一緒させていただくことがあったら、また僕のくだらないギャグで新垣さんに笑ってもらいたいです。大変お世話になりました。ありがとうございました」

手紙を読む子どもたちの姿を、育てあげた先生のように、微笑ましく見守る新垣結衣さん、神木隆之介さん、山崎貴監督。

新垣さんは、子どもたちの手紙の感想をきかれると、「非常に贅沢な時間でした」と感動した様子。

「一緒にいる時間にあった他愛もない出来事も、みんな覚えてくれていて。小学生や中学生の頃って、あっという間に過ぎちゃうけれど、みんなの人生の貴重な時間を一緒に過ごすことができて、幸せだったと改めて感じました。ありがとうございました」と、改めて子どもたちに感謝の気持ちを伝えました。

子どもたち1人1人から、手紙をもらった新垣結衣さん。

大人と子どもたちの、サプライズ合戦は大成功! 締めの挨拶で、新垣さんは「ちょっと胸がいっぱいです」と言葉に詰まりながらも、「みんなが思いを込めて、つくりあげた作品です。今年の暑い夏を彩ることができるような映画になればいいと思います」と、熱く語りました。

城さんは「この場を借りて、新垣さんからもらった手紙の、お返事をすることができてよかった。表彰状をもらって、驚きとうれしさでいっぱいです。この映画は子どもから大人まで、全員で楽しめる作品となっています。みなさんぜひ、何回もみてくれたらうれしいです」と、客席を真っ直ぐに見つめながら話しました。

舞台挨拶の、締めの挨拶をする城 桧吏さん。

撮影/嶋田礼奈
取材・文/山口真央

映画「ゴーストブック おばけずかん」は7月22日(金)から公開中!

©2022「GHOSTBOOK おばけずかん」製作委員会

どんな願いも叶う禁断の書「おばけずかん」を手にした少年たちの異世界冒険ファンタジー「ゴーストブック おばけずかん」。子どもたちは、数々の試練を乗り越え、願いを叶えることができるのかーー。映画は7月22日(金)から全国で公開中! この夏必見の冒険物語を、ぜひ劇場でお楽しみください。

「ゴーストブック おばけずかん」2022年7月22日(金)より全国東宝系にて公開中。【出演】城桧吏、柴崎楓雅、サニーマックレンドン、吉村文香、神木隆之介、新垣結衣。【監督・脚本・VFX・ストーリー原案・キャラクターデザイン】山崎 貴「ALWAYS 三丁目の夕日」「DESTINY 鎌倉ものがたり」)

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やまぐち まお

山口 真央

編集者・ライター

幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「おともだち」「たのしい幼稚園」「テレビマガジン」の編集者兼ライター。2018年生まれの男子を育てる母。趣味はドラマとお笑いを観ること。

幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「おともだち」「たのしい幼稚園」「テレビマガジン」の編集者兼ライター。2018年生まれの男子を育てる母。趣味はドラマとお笑いを観ること。