「ダンボール織り機」 志向が違う子ども「工作好き」と「かわいいもの好き」の兄妹が夢中になった理由

おうちで過ごす1日 ケンカの仲裁に疲れた「詰んだ」ママに試してほしい

北林 日菜

写真はすべて撮影:北林日菜

11歳の男の子&8歳の女の子を育てているエニママのライター・北林日菜です。

今回は、1日家で過ごす日、志向の違う兄妹が一緒にハマれる「ダンボール織り機」の魅力をお伝えします。
不器用でも大丈夫! 味のある作品をぜひ作ってみてください。

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きっかけはおばあちゃんの家で見つけた一冊の本。『かんたん、かわいい、たのしい ダンボール織り機でつくる毛糸こもの』がきっかけでした。

寒くて外で遊べない、ママが付き合う気力(体力)がない、風邪っぴきなのに元気を持て余したきょうだいがいる……。そんな「詰んだ」冬の日に、ぜひ試してもらいたい、ものづくりのアイデアをご紹介します。

志向が違う兄妹が一緒に夢中になれる!

こちらの本がきっかけでした。

おうちで過ごす1日。朝から晩まで3歳差の兄と妹の小競り合いがとまりません。

私もゆっくりしたいのにケンカの仲裁ばかりでイライラが募り、家庭内の治安は悪化するばかりです。

工作が好きな兄、かわいいもの好きな妹、普段はまったく志向が違い、私が一度に相手をするのが大変でした。そんななか「ものづくり」という共通点がピタリとハマったのが、冒頭の本がきっかけとなった「ダンボール織り機」です。

お膳立てさえ終われば、子どもは夢中に! ママはのんびり相手ができます。

ダンボールで織り機を工作し、こものを制作してみよう

さっそく、ダンボール織り機の作りかたとこものの制作手順を簡単にご紹介します。

冒頭の本はいまは購入できないようですが、著者がYouTubeで詳しく作りかたを説明してくださっているので、ぜひご覧ください。

YouTube『蔭山はるみの楽しく作ろう! Many ideas Craft&DIY Channel』

『蔭山はるみの楽しく作ろう! Many ideas Craft&DIY Channel』

新しい本も出版されているようです。
『ダンボール織り機でおしゃれこもの』(蔭山はるみ著)

『ダンボール織り機でおしゃれこもの』

◆ダンボール織り機とこものの作りかた

ゴミに出すはずだったダンボールが、織り機に生まれ変わるなんて!

①作りたいものの大きさのダンボールを準備。強度を出すため、2枚重ねてビニールテープ(布ガムテープ)で止めたら、縦糸を張るため1cm間隔に切れ込みを入れます。

定規で測りながら印つけ。これだけでも時間が稼げます。(切り込みが終わったら教えて! ママは寝る!)

②シャトル(糸巻き)を作ります。下のようなダンボールかプラ板のような固めの素材を、H字状に切り出しましょう。横糸を巻きつけておいてください。

横糸を巻きすぎると、縦糸の下を通らなくなるので注意。足りなくなったらあとで毛糸を継げます。(写真は糸巻きの例)

③①の織り機に縦糸をセットしたら、定規で奇数目をひろってセットします。この定規は、一般的な織り機の「そうこう」と呼ばれる部品と同じ役割を果たし、横糸を通しやすくします。

定規をセットしたところ。

④③の定規を持ち上げて、②のシャトルを下に通します。

シャトルを下に通しているところ。

⑤偶数目を編み棒でひろい、持ち上げて②のシャトルを通します。この編み棒も、さきほどの定規と同様に「そうこう」の役割を果たします。

シャトルが通らない幅になってきたら、横糸をシャトルから外し、ひも通しに替えます。定規も編み針に替えました。

⑥これを繰り返して、編んでいきます。縦糸を織り機から外したあとの横糸の処理には、さまざまな方法があるので調べてみてください。我が家は横糸の端を適当に毛糸用針などで押し込む方法をとりました。

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