学童野球・少年野球の「保護者の負担」 現役ママがリアルに告白
後編 「学童野球はめんどくさい」? 親子で楽しむママが伝える「めんどくささ」のリアル
2024.06.17
10歳の男の子と4歳の女の子の2人きょうだいを育てている、エニママライターのえみです。
本記事のテーマは前回に引き続き、学童野球のリアルについてです。今回は「小学生の野球チームはめんどくさい」というイメージについて、実際に長男が学童野球チームに入部して1年になる私の経験や考えをお話しします。
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「少年野球(※)」と検索すると、関連語として「めんどくさい」「ストレス」といったネガティブなキーワードが表示されることがあります(なかには「家庭崩壊」なんてキーワードも……一体なにがあったのでしょうか……)。子どもに野球をやらせることに不安を感じているパパ・ママが多いことの表れかもしれません。
今回はこの、世のパパ・ママたちの「小学生の野球はめんどくさい/ストレスになる」という不安について、息子が学童野球を続けて1年経った私が感じることをお話ししたいと思います。
※前編でお伝えしたとおり、小学生の軟式野球の正式名称は「学童野球」ですが、検索する際には「少年野球」として検索する方が多く、ここではこの表現を使っています。
小学生の野球がめんどくさいかどうかにはチーム選びが大きく影響する
「少年野球はめんどくさい」「保護者の負担が重い」と言われる理由の主なものとして、「お当番制」「保護者間の人間関係」があるようです。
私が複数の学童野球を比較してチーム選びをした経験から、お当番制の有無や負担感、保護者間の人間関係は、チームによって大きく異なると言えます。前回の記事で「小学生の野球を楽しめるかどうかは、所属するチーム次第」だという私の意見について述べましたが、めんどくさくなる/ストレスになるかどうかにも、チーム選びが大いに関係すると思います。
【前回記事】子どもが「学童野球」に入部したママの「正しいチーム選び」リアル体験談
お当番制のめんどくささ
ではここからは、学童野球は実際にどうめんどくさいのか? という点について、私の経験をもとにお話ししたいと思います。まずは「お当番制のめんどくささ」についてです。
私の息子が所属するチームは数年前にお当番制を廃止しており、私自身は未経験なのですが、廃止前は月1~2回、1回あたり5時間程度の練習に付き合うお当番業務がまわってきていたそうです。
お当番の仕事内容は、お茶の準備、体調不良の子どもたちのフォローがメイン。監督・コーチなどの指導者に関連する仕事はなかったそうですが、「正直、5時間練習に付き添ってもほとんどやることがない日も多くて苦痛だった」と、廃止前にお当番制を経験した先輩ママが話してくれました。
また、お当番のために休日の予定を確保しなければならないことや、急遽お当番に入れなくなったときに代わりの人を探すのも大変だったとのこと。やっぱりお当番制を「めんどくさい」と感じる保護者は多いのだと思いました。
なお、お当番制廃止後の現在は、「各自お茶を多めに持ってくる、なくなったら水道水を自分で補給する」「体調不良の子どもが出た場合は、指導者の1人がフォローする」という対応を取ってくださっているそうです。
つまり息子のチームの場合、お当番制がないぶん、指導者のみなさんの負担が重くなっている、ということ。なので、入部して1年経った今は、先輩ママ・パパたちを見習い、時間があるときは練習などに足を運んで子どもたちをフォローするようにしています。このように、周りの様子を見ながら自主的に行動することを「めんどくさい」と感じるかどうかは、人によるかもしれません。
人間関係のめんどくささ
人間関係のめんどくささはどこにいってもある程度存在するものですが、小学生の野球特有のめんどくささの理由として、「子どもが試合に出ているかどうか(特定の子ばかり出ていることへの不満)」「車出しの不公平感」「保護者の飲み会」などがあるようです。
保護者間での人間関係のめんどくささが存在するかどうかは、体験練習に参加する数回でなんとか探りたいものです。私の場合は、「チームに長く所属するベテランママがどんな人か」をよく見るようにしていました(威圧的だったり、独断的だったりするとのちのち大変そう)。
遠征時の車出し体制や、保護者の定期的な飲み会やランチ会が存在するのかも、気になる場合は率直に聞くことを私はおすすめします(あとで後悔するほうがきっとつらい……)。
ちなみに息子のチームのパパ・ママは、「よくもまぁ、こんなにいい人たちが集まったもんだ!」と感心するほどみんなよい人たちなのですが、それに甘えきらず、要所要所での気づかいはするように努めています。特に我が家は車を持っておらず、車出しができないため、なにか挙手制で役割を依頼されたときには積極的に引き受けるようにしています。
ほかにもある、こんな「めんどくさい」
ユニフォームの洗濯
野球ならではの「めんどくささ」としてほかに挙げるとしたら、なんといってもユニフォームの洗濯だと思います。私は本当はバスケットボールやハンドボールなどの室内球技をやってほしかったくらい、この洗濯がいやだったのですが、今は「長男が楽しんでいるから仕方ない!」と自分に言い聞かせてがんばっています。
たくさんある野球道具の準備・管理
また、野球は個人で準備する道具が多いので、それらをそろえたり買い替えたりするのも地味にめんどくさいです。バットやグローブだけでなく、スパイク、ユニフォーム、練習着、バット用ポケットがあるリュック、ソックスバンドなど、個人で最初に購入する道具は多数……。最初はすこし驚きました。お金も、身ひとつでプレイできるスポーツよりはかかると考えておいたほうがよいと思います。
経験者パパはコーチに勧誘されることも
パパが野球を経験している場合、コーチにならないか? と勧誘されることもあるようです。パパがコーチになると、練習には必ず参加する、試合の審判対応をする、指導者の集まりに参加する……といったタスクが加わり、一気に大変になるようです。
実は我が家のパパは野球経験者。ぜひコーチに、とお声がけいただいたようですが、「今は下の子が小さいから」とお断りしたそうです。それでもチームの方々と気まずくなることはなく、私と同じように週末の試合や練習のサポートを楽しんでいます。
自分たちに合っているチームで楽しく野球しよう
2記事にわたって、学童野球についての私の体験談をご紹介してきました。
前後編にわたって繰り返しお伝えしましたが、親子で学童野球を楽しめるかどうかや、どうしても避けられないめんどくささを乗り切れるかはチーム選びで決まると私は感じています。チームによって体制も雰囲気もぜんぜん違うものなので、ぜひ複数のチームにコンタクトを取り、しっかり比較検討してみてください(しつこくてすみません)。
子どもたちが野球に打ち込み、日々成長していく姿には心打たれるものです。野球をはじめてみたいけれど……と二の足を踏んでいるパパ・ママは、まずは近隣の野球チームを複数ピックアップすることからスタートしてみてはいかがでしょうか。
コクリコサポートエディターズ
コクリコサポートエディターズ(CSE)は、コクリコの第2編集部。コクリコと、ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」が協力して立ち上げました。子育てをしながら、ほかのお仕事をしながら……など、さまざまな立場で、子どもとの毎日が楽しくなる記事を発信していきます。 AnyMaMa公式HP:https://anymama.jp/ X:https://twitter.com/AnyMaMaJP Instagram:https://www.instagram.com/anymama_official/
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