小学生が苦手な運動は「鉄棒」が第1位 先輩ママが「体操」をすすめる理由とは

鉄棒のある公園が少ない? 小学校入学後につまずきを感じる運動の悩み

コクリコラボ

前回のコクリコラボでは、小学校入学後に親子が共通してつまずきを感じることとして「宿題」の問題を取り上げました。

勉強面のほかに、子ども本人がつまずきを感じることが「運動や体育に関すること」です。コロナ禍で子どもを取り巻く環境が変わるなか、どのような悩みや問題があるのか調査しました。

「コクリコラボ アンケート」
「AnyMaMa(エニママ)」登録者を対象に2022年9月2日〜2022年9月12日インターネット上で実施。
有効回答数は94件

※アンケート回答の原文をそのまま記載しています(一部抜粋・明らかな誤字等は修正のうえ記載)

コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。
ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。

入学後、運動面での悩みを抱えるママが半数

コクリコラボアンケート

ママに「子どもの運動・体育の悩みについて悩むか」を聞いたところ、「ある」「ややある」と「あまりない」「ない」が半数ずつという結果になりました。

悩みがあるママに「どんなことで悩んでいるか」をたずねると、1位は「苦手な運動がある」、2位は「入学前に運動の経験が少ない」という結果でした。

「その他」と回答したママからは「運動量が少ないこと」「プールに通わせたかったがちょうどコロナが始まり様子を見ているうちにタイミングを逃してしまった」という声があり、コロナ禍の影響がうかがえました。

◆苦手な運動の第1位は鉄棒

コクリコラボアンケート

1位の「苦手な運動」を聞いたところ、「鉄棒」「水泳」「なわとび」がトップ3を占めました。

◆苦手な運動、体育の悩みエピソードをご紹介

苦手トップ3の運動を中心に、アンケートやママを集めた座談会に寄せられたエピソードをご紹介しましょう。

・鉄棒が特に苦手で、練習できる所もなく、小学4年生ですがまだ逆上がりができません。

苦手1位の鉄棒。座談会でも「鉄棒のある公園が近くにない」という声がありました。保育園や幼稚園の遊具に鉄棒があっても、コロナの影響で使えない園があったようです。

運動に親がどこまで介入するのか悩むという声も。

・小2の娘が逆上がりができないのですが、親がどう教えたらいいのかわからない(私もできませんでした)。

・逆上がりと縄跳びが苦手。本人のやる気が出るまで待とうと思ったら、やる気がでないまま。親がどうにか頑張らせた方がいいのか……。


「水泳」も、気軽に練習できる場所がなく、親が教えるのが難しい運動ですよね。

・幼稚園の頃は保育内で水泳をやってくれた為、泳げるようになりましたが、苦手意識が強く、小学生になってからは続けていません。親としては水泳を習わせたい気持ちがあります。

ならいごとにお任せすれば解決かと思いきや、そう簡単にもいかないようで……。

・プールが大好きなので泳げるようになって欲しいとスイミングレッスンに入れたら、頭を入れるようにと押さえられたのが嫌だったらしく、スイミング教室には行かなくなりました。

身体的な能力の問題だけでなく、子どもの性格に合わせることも大切だと気付かされた意見はこちらも。

・できないことを集団の前でやることに抵抗があり、新しく始めることはまずは家で練習してできるようになることを本人が強く望んでいた。

◆運動面で悩みを抱える子をもつママへのエール

運動面で悩む子のママへのアドバイスも寄せられました。どの運動にも共通する力をつけられる「体操」のならいごとはおすすめ度が高いようです。

・体操を習っていたこと、アウトドアを楽しむ機会が多いこともあり運動は困ったことがない。

・体操は習っておいて損はないと思いました。なわとび・てつぼう・マット運動などは、経験がないとなかなかできないと思います。

座談会では対照的なママの意見が。

・公園に連れて行く余裕がなかったので、スイミング、新体操、サッカー、空手などの運動はならいごとでやらせました。ならいごとの送迎のときに、ママが自転車で伴走して子どもを走らせることもあります。

・運動のならいごとをさせる時間的余裕がなかったので、土日はほぼ外に連れ出している。バドミントン、テニスラケット、ボールなどをもってピクニックがてら公園に行き、運動を習慣づけている。


いずれにしても、運動習慣を日常生活のなかに無理なく組みこむことがポイントのようですね。

時間をかけて待ってみるのもひとつの方法かも

今回の調査でわかったのは、苦手な運動のならいごとをさせれば解決ということは決してなく、子どもの性格や親の状況などを見きわめる必要があるということ。最後に座談会で聞いたエピソードをご紹介します。

・体を動かすのがあまり好きではない子で、保育園時代は鉄棒はほぼ触ったことがなく、保育園のプールも水遊び程度だった。しかし小4から学校のサッカー部に入ると熱中するようなり、放課後や週末まで練習や大会漬けだが、楽しんでいる。サッカー部に入ってからは、宿題も自主的にやるようになった。

目先の得意・不得意にとらわれず、好きな運動に出会えるときを待ってあげるのも大切かもしれませんね。

コクリコラボ

コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。 ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。 (Any MaMaについてはこちら:anymama.jp Twitter: @AnyMaMaJP )​

コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。 ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。 (Any MaMaについてはこちら:anymama.jp Twitter: @AnyMaMaJP )​