なんで私ばっかり! 働き方に満足しているママは半数以下の現実

不公平感の原因は「ママだから当たり前」の空気?

コクリコラボ

写真:アフロ

今回のコクリコラボのテーマは「パパ育児の本音」。これまでパパの育児や家事への参加について、パパとママそれぞれの本音を調査してきました。最終回となる今回は「働き方」に対する満足度にスポットを当てます。今や共働き世帯が珍しくない時代、育児と働き方の両立はパパ、ママどちらにとっても切実な課題です。パパとママの本音を聞き、課題の解決策をさぐります。

コクリコラボアンケート「AnyMaMa(エニママ)」登録者およびコクリコメルマガ会員を対象に2023年3月2日~2023年3月13日インターネット上で実施。有効回答数は75件。
※基本的にアンケート回答の原文をそのまま記載しています。ただし文字数の都合上、一部抜粋や主旨を損なわない範囲の要約・編集を行っている箇所があります。(明らかな誤字等は修正のうえ記載)

コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。
ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。

ママの働き方に「満足」 パパは7割、ママ自身は4割

コクリコラボアンケート
コクリコラボアンケート

まず「パパの働き方」についてパパ自身に満足度を聞いてみたところ、65%のパパが「満足している」「やや満足している」と回答しています。一方ママは57%が満足という結果。現在のパパの働き方への満足度は、ママがやや低いという結果になりました。

コクリコラボアンケート
コクリコラボアンケート

さらに「ママの働き方」についても満足度を聞いてみたところ、69%のパパが満足していました。しかしママ自身に満足度を聞いてみたところ、現在の自分の働き方に満足してるママは42%と半数を割っており、パパの回答とは実に25ポイントもの差がつきました。

なんで私ばっかり…ママが抱える不公平感

育児参加や家事参加については、パパとママで温度差はあったものの、25ポイントもの差が開くような質問項目はありませんでした。ママの不満の原因はどこにあるのでしょうか。そのヒントはアンケートのフリーコメント欄から見えてきます。

まず「普段言えない、ママへのメッセージをお寄せください」という質問に対して、パパから多かったのはママへの日頃の感謝でした。

・仕事で遅くなりがちでご飯、風呂、寝かし付け全部やってくれてありがとう、愛してる。

・末っ子はママっ子。仕事しながら3人の子どもたちの相手をしてる姿は尊敬します。

・お金を稼ぐために仕事をガッツリできるのは妻が平日育児、家事、学校行事、保育園行事を頑張ってくれているおかげだなと常々思います。本当にありがとう。

・4人の育児という過酷な環境の中、在宅ワークにもチャレンジし、毎日頑張ってくれてありがとう。

・子どもを迎えてあげられるように、と在宅の仕事に切り替えて、公務員時よりバリバリ稼いでいる姿に感心します。

・2人目を妊娠しているなか、子育てに仕事に家事を一生懸命してくれてありがとう。


パパからの感謝の言葉がかすむくらい、気になってしまうのがママの状況の過酷さ。多くのママが育児や家のことを優先させ、自分の働き方を変えたり犠牲にしたりしている様子が見えます。それでもこちらのパパたちは、ママの働き方について言及し、具体的な大変さにちゃんと気づいて感謝をしてくれています。

育児に非協力的なパパがいるというママは、座談会でこんな気持ちを爆発させました。

・うちのパパは「ママの仕事に対する満足度」の回答に「満足していない」を選んでいた。私は在宅ワークなどの仕事を掛け持ちして、さらにお迎え、育児、家事をしている状況。それに対して「満足してない」ってどんなこっちゃ! と怒りが抑えられませんでした。

ママが両立のために自分の仕事を調整しているのに、それにすら気づかず「満足していない」なんて回答されたらモヤモヤしてしまいますよね。

またパパのアンケートを見た感想を自由記述でお願いしたところ、このようなコメントが。

・私は何でも子ども優先でやっているのに、パパは基本的に自分優先で、自分の都合の良いときに子どもと遊んで「育児してる」と言われても不満感がある。

ママが働き方に満足できない理由のひとつに「なんで私だけ」という不公平感を抱えていることが挙げられそうです。ママが育児を優先しているのに、パパは育児を優先しないの? というモヤモヤが積みかさなってしまいます。

座談会でも

・そもそもなんでパパだけ単身赴任なんでしょう。ママが単身赴任もありと言えばありなんだよなと思ってモヤモヤすることがあります。(2歳男の子のママ)

という声がありました。たしかに筆者の周りでも、単身赴任のパパの話は聞いても、ママが単身赴任をする話はほぼ聞いたことがありません。ママが単身赴任したいかどうかはともかく、ママが自分の働き方を自由に選べる前提が整っていないのが現状なのではないでしょうか。

ママがやって当たり前…ではない!

ママの働き方に対する満足度について、パパとママの本音を見てきました。今回の調査を通して思ったのは、育児や家事がまだまだママ中心であるという現状です。

もちろん仕事と家のことで役割を決めてうまく分業しているご家庭もあるでしょう。実際のアンケート結果を見ても、育児参加や家事分担、パパの働き方などどれを見ても予想していたよりママからパパへの満足度が高く、よくやっているパパが多いのだなと感じました。

それでも無意識に「ママがやって当たり前」という前提のもと、ママ自身も無理を重ねて仕事、育児、家事など何足ものわらじを履いて奮闘せざるを得ない状況なのではないでしょうか。なによりママ自身が「自分がやれば丸く収まる」と調整してしまい、その結果、「私ばっかり」というモヤモヤが溜まっている現状もありそうです。多くのママが自分の働き方にもっと満足していると言えるよう、パパは当事者として自覚をもってもらいたいなと思います。

「パパの育児の本音」というテーマでパパへのアンケートを実施しましたが、パパの本音が見えたのはもちろん、アンケートを通して夫婦のコミュニケーションのきっかけになったという声が嬉しかったです。読者のみなさんもぜひこちらの記事を夫婦で本音で話すきっかけにしていただければと思います。

こくりこらぼ

コクリコラボ

コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。 ママの...