子どもと「音読」 スラスラ読める子は読解力が高い理由 現役小学校教諭がわかりやすく解説
現役小学校教諭・土居正博先生に聞く「音読」を楽しく取り組む方法 #1 音読の目的や読解力との関係について
2024.04.08
小学校教諭:土居 正博
多くの小学校で音読の宿題が出されています。しかし、音読の目的や効果をしっかりと理解しないまま、毎日の音読の宿題に取り組むと、親子ともに音読へのモチベーションが下がったり、なかには「毎日宿題を聞くのがつらい……」と苦痛を感じている親御さんもいるのではないでしょうか。
「音読は、すべての学力の基礎になります」と話すのは、公立小学校の国語教育を専門とする、小学校教諭・土居正博先生。
そこで、音読宿題の目的や、家庭で取り組む意義、読解力との関係について、土居先生に解説していただきました。
(全3回の1回目)
土居 正博(どい・まさひろ)
1988年東京都八王子市生まれ。神奈川県川崎市立公立小学校教諭。東京書籍小学校国語科教科書編集委員。全国大学国語教育学会会員。国語科学習デザイン学会会員。
2018年「読売教育賞」受賞。2023年「博報賞(奨励賞)」。国語科を専門として、子どもたちの力を伸ばす指導法や理論の開発に取り組んでいる。
言語理解に欠かせない音声からの学習
──入学してすぐ1年生から、音読の宿題が出されます。まずは低学年から音読に取り組むことの意味を教えてください。