【新1年生の親】必読! 「早起き」「身支度」「トイレ」…大丈夫? 元小学校教員の人気インフルエンサーが入学準備を伝授

やさしい入学準備アドバイス#1「生活編」

元小学校教員・インスタグラマー:アキ

【生活面に関するQ&A】

Q.1 朝なかなか起きられなくて困っています

A.1 “朝起きる楽しみ”を作りましょう

──回答:アキさん(以下同)
やはり基本は早寝早起きを意識すること。私が担任の先生だったら、低学年の場合は体力もないので21時ごろには寝てくださいと伝えますね。

さらに、お気に入りの目覚まし時計を使ったり、朝食においしいパンや好きなフルーツを用意するなど、“朝起きる楽しみ”を作ってあげるのもおすすめです。徐々に習慣化させていきましょう。

アキさんの長男が1年生のときに使っていた目覚まし時計。「我が家は今も声かけをしてやっと起きてきますよ」(アキさん)  写真提供:アキ
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Q.2 一人で身支度ができません。どこまで手伝えば?

A.2 「手伝って」と言うまで見守って
──とくに朝は忙しいので、大人が着せてしまうことも多いと思います。しかしここは、手伝いたい気持ちをぐっと堪えて、まずは見守ることが大切です。

本人が「うまくできない」「手伝って」と言われて初めて手を貸しましょう。少しずつ、自分のみだしなみは自分で整えるのが当たり前という感覚が養われていくはずです。

また、学校では体操着は「立ったまま」着替えます。簡単に練習しておくといいでしょう。とはいえ1年生時には担任に加えて補助の先生も入るので、着替えが難しい場合などは、フォローしてもらえるので安心してください。

Q.3 挨拶ができません

A.3 挨拶されたときに返せれば十分です
──恥ずかしい、初対面、タイミングがわからないなど挨拶できない理由はさまざまだと思います。とくに初めて会う人には、大人でもちょっとハードルが高かったりしますよね。

まずは「おはよう」と言われたら「おはよう」と返せることを目標にしてみてください。自分からできなくても、挨拶をされたときに返せればそれで十分。それも難しそうなら挨拶してくれた人に、ちょっと頭を下げるなどでもOK。その後は「挨拶できたね」と、ちゃんと褒めてあげてくださいね。

Q.4 一人で登校させるのが不安です

A.4 親子で登校ルートを確認! 付き添い登校もアリ

──入学前に学校までの道を何度かいっしょに歩いておきましょう。横断歩道など交通の危険がある場所や、万が一のトイレの場所などのチェックも忘れずに。近所の小学生が、朝は何時ごろに家を出ているのかを見ておくのもいいかもしれません。

登校班がない場合はとくに、入学直後は付き添う親御さんも多いです。なかなか一人で行けず付き添いが長くなってしまっても、あせらず気長に付き合いましょう。

Q.5 食べるのが遅い、好き嫌いがある……給食が心配

A.5 令和に“居残り給食”はありません

──食べ終わるまで居残りをさせられるといったイメージをもつママパパもいるかもしれませんが、今はそのようなことはありません。近年は「学校給食を無理に食べさせない」という指導に変わりつつあります。

給食の時間は、おおむね準備に15分、食事に20分、片付けに5分程度確保されています。ただし1年生の最初のころは、給食前の授業で準備の仕方を学んだり、授業を早めに終わらせてその分、準備時間に当てるなど、配慮されると思います。成長とともに、時間内に食べられるようになる子どもも多いですよ。

もし居残り給食をさせられているようであれば、親から担任に「無理に食べさせないでほしい」と伝えていいと思います。

Q.6 お箸を上手に使えません

A.6 スプーンでもOK! 「給食をおいしく食べられる」ことに目を向けて

──親世代は先割れスプーンをメインに使っていたかもしれませんが、今は小学校のほとんどで箸を使用しています(※)。しかし、箸を上手に持てるかどうかよりも、スプーンでもいいから「給食をおいしく食べられること」を大事にしてあげてください。

先生から「箸の使い方が……」と指摘されることはまずないですし、成長とともに指先の器用さが増していずれ使えるようになるので大丈夫。豆をつまむ練習などを授業で取り入れている学校もありますよ。

※=「学校給食における食堂・食器具使用状況調査(平成18年5月1日現在)調査結果の概要」文部科学省

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