2021.04.15

遊具たちが自由に動いて遊びまわる!? 『いっぺん やって みたかってん』の読み聞かせのコツ

「本とあそぼう 全国訪問おはなし隊」隊長がお教えします

著者:本とあそぼう 全国訪問おはなし隊

読み手 ーーおはなし隊隊長 猪口まり子

※この記事は、講談社絵本通信に掲載の記事を再構成したものです。
 

キャラバンカーに本をたくさん積んで、全国47都道府県におはなしを届ける「本とあそぼう 全国訪問おはなし隊」。
幼稚園や保育所、小学校や図書館、書店など様々な訪問先で、おはなし会を重ねてきたおはなし隊の隊長さんが、子どもたちに人気の絵本の読み聞かせのコツをお教えします!

タイトルの通り、この本は関西の言葉で書かれています。でも、大丈夫! 本場の発音はどうなのかな? などと気にせず、おおらかな気持ちで読み聞かせてしてくださいね。

『いっぺん やって みたかってん』
作:はっとりひろき 講談社

中表紙からテキストがあります。淡々と読み始めます。ページをめくると、すなくんとぶらんこくんののんびりとした会話。

そして、いきなりすなくんの雄叫び。ここは、思い切り元気に読むところですよ!

雄叫びをあげる砂くん
『いっぺん やって みたかってん』より

今度はすべりだいくんの雄叫び。
迫力のある絵が描かれています。これも元気に読みましょう。

しばらくはこんな風にお互いの遊具での遊びっこが続きます。その度に様々な擬音が出てきますので、読み手も楽しみながら読んでください。

そして……、一度やってみたかったかくれんぼ。ところが、みんなが「もー いーよ~。」「もー いーよ~。」「もー いーよ~。」

この時、それぞれが、かくれている場所が遠目では少しわかりにくいので、指をさしてあげてもいいかもしれませんね。

3回目の「もー いーよ~。」は、「あれ? なんかへんだぞ」というような思いを込めてゆっくり目に読むと、次のページのツッコミにつながります。

ぶらんこくんが鬼になって鬼ごっこが始まります。すべりだいくんはすぐにつかまってしまいます。次にすなくんをつかまえようとしますが……。

3回目の「つかまえた」、は少しゆっくり目に「つーかまーえた~!!」と読んで、次の「て、つかまってや!!」でつっこんでください。

鬼ごっこをする遊具たち
『いっぺん やって みたかってん』より

最後は木登り。木に上っていく3つの遊具はちょっとシュール(いや、今までも充分シュールですが)。
みんなが初めて見る風景。このページでは感動をこめて読んでみましょう。

でも、雨が上がってやって来る子どもたちを見てあせります。スピードを上げて慌てた様子で、「わっせ わっせ……」「いそげーーーー!!」

わっせわっせと急ぐ
『いっぺん やって みたかってん』より

ラストページ、間に合って安心した声がきこえてきます。ここは、安心したように落ち着いて優しい感じで読むといいですね。

でも、よ~く見ると、それぞれの遊具の位置が最初とはちょっとちがいますね。気づいた子、いるかな?

読み終わったあとは、背表紙を子どもたちに見えるようにしながら本をゆっくり開いて、表と裏がつながっている楽しい表紙絵をゆっくり見せてあげましょう。

いろいろな工夫がこらされていて、見て楽しい、聞いて楽しい、読み聞かせるほうも楽しい、『いっぺんやってみたかってん』でした。

●今回読んだ本

『いっぺん やって みたかってん』
作:はっとりひろき 講談社

●プラス1冊

ぼくは、トイレロケットに乗って宇宙へ行くんだ。準備オーケー。おならスイッチ、オン!ぷーーーーーー! お子さんのトイレトレーニングにもぴったり。

『トイレロケット』
著:はっとりひろき 講談社

著者紹介

本とあそぼう 全国訪問おはなし隊

たくさんの絵本を積んだ2台のキャラバンカーで各都道府県を巡回し、幼稚園、保育所、小学校や図書館、書店などを訪問している、「本とあそぼう 全国訪問おはなし隊」。1999年7月に、講談社90周年記念事業として、スタートしました。
2007年には第55回菊池寛賞、2018年には、メセナ大賞にも選ばれました。
スタートして以来、通算2万2000回以上の訪問、190万人を超える参加者のみなさん、ありがとうございます。次はあなたの町でお会いできるかもしれませんね!

https://www.kodansha.co.jp/ohanashi/
Twitter:@ohanashitai55