話す力が子どもの世界を広げてくれる

イラスト提供:アルバ・エデュ

子どもたちが話す力をつけると、何に役立つのでしょうか?

竹内さん「話す力は、子どもの世界を広げます。なぜなら、人間は言語化して初めて認知ができるからです。私の娘のことをお話ししますね。娘が小さい頃の出来事です。包丁でにんじんを切ったのを見せた後、娘に包丁の柄の部分を少し触れさせて「あぶ(危ないよ)」と教えたことがありました。すると、あるとき、キッチンにある包丁を指さして「あぶ」「あぶ」と言ったのです。

これは彼女にとってそれまで風景の一部だった“もの”が、言葉との関係性を持つことで、脳内で“もの”として認識できた瞬間でした。認知は言葉によってなされるわけで、子どもにとっては劇的な瞬間です。成長するにつれ、抽象的な概念も言葉によって認識できるようになることで、切り取れる世界が広がっていくのです。

そしてなによりプレゼン力は友達を作るのに役立ちます。相手に向かって自分の心を開くことはコミュニケーションの基本です。また、小学校に入学したら自分の言葉で説明できることが大きな力になるでしょう。私が多くの学校での授業や企業研修をして実感するのは、高校生・大学生でも大人でも“話すこと”が苦手な人たちがたくさんいるということ。だからこそ、まだ苦手意識のない小さな頃から経験していくことが大切だと思うんです」

第2回は話す力の鍛え方について教えてもらいます。

取材・文 上坂美穂

14 件
たけうち あすか

竹内 明日香

プレゼンアドバイザー

『一般社団法人アルバ・エデュ』代表理事。 東京大学法学部卒業。日本興業銀行(現みずほ銀行)にて、国際営業や審査等に従事後、独立。海外...

育児・教育カテゴリーのランキング
人気記事・連載ランキング