妊娠する前にワクチン接種を

妊娠をする前にワクチン接種をしておくことが望ましい。  写真:アフロ

水ぼうそうは風しんやおたふくかぜよりも感染力が強く、同じ部屋にいるだけでも空気感染するケースがあります。家族の誰かが水ぼうそうになった場合、家庭内で感染を広げないためにはなにか対策はあるのでしょうか。

「水ぼうそうは発疹が出る2日前から感染させる可能性があるので、子どものプツプツに気づいたときにはすでに接触した人に感染させている可能性が高いです。

従って、家族内での感染を抑えるのはかなり難しいでしょう。ただし、家族以外の感染者と接触したということであれば、接触後72時間以内に水痘ワクチンを接種する「緊急接種」により、発症の防止や軽症化が期待できます」(渋谷先生)

水ぼうそうは、妊娠を希望している方と妊婦さんについては注意が必要だと渋谷先生は続けます。

「妊婦さんが水ぼうそうにかかった場合、先天性水痘症候群の子どもが生まれる可能性があります。また、分娩前後に妊婦さんが感染すると、新生児も感染して重症化する恐れがあります。

水ぼうそうに未感染で妊娠を希望している場合は、妊娠前にワクチン接種をおすすめします。すでに妊娠中の方はワクチンの接種ができませんので、マスクをしたり、手指の消毒をしたりして予防に努めましょう」(渋谷先生)

水ぼうそうは2014年10月から定期接種(公費)になっており、1歳以上3歳未満の子どもはこの間に2回無料で接種できます。子どもでも時期を逃してしまうと自費接種になりますが、未感染の大人も含めて、水痘ワクチンは非常に有効な予防手段なので予防接種はおすすめです。

第3回は、「おたふくかぜ」と、子どもの発症が多くなってきている「花粉症」について紹介します。

取材・文/千葉ちえ

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しぶや のりこ

渋谷 紀子

小児科医

愛育クリニック院長兼小児科・母子保健科部長。日本小児科学会専門医・認定指導医。日本アレルギー学会専門医。東大病院小児科、愛育病院小児科...

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