本当に気になる子育ての悩み「夜泣きがひどい。いつまで続くの?」

子育てお悩みランキング12を多角的に検証! 第8回 高祖常子/井澗 知美

ライター:笹間 聖子

続いては、公認心理師・臨床心理士の井澗知美先生の回答です。
公認心理師・臨床心理士の井澗知美先生

夜泣きが気になるときは、ママ・パパが疲れているのかも

ママ・パパ自身が疲れているとき、よく眠れていないときは、「いつまで夜泣きが続くんだろう……」と先が見えず、大きなストレスになるかもしれません。

そして、子どもに添い寝しているママ・パパが気が休まらないと、子どもに緊張感や不安感がなんとなく伝わってしまって、子どもも過敏になって夜泣きが起きやすい……ということもあります。
添い寝するママ・パパの疲れは、子どもに伝わってしまいがち
そういった場合は、祖父母や「ファミリーサポート」などの力も借りて、ママ・パパの睡眠時間を確保する工夫をぜひしてください。

ポイントは、なんでも「一人でやろう」「二人だけでやろう」と思わないことです。

もしママがお仕事をされているなら、合間に少しだけでも昼寝の時間をとるのもおすすめです。
育児のポイントは、「自分たちだけでやろう」と思わないこと

夜泣きは脳の成熟とともに、だんだん無くなるもの

夜泣きはいつか自然に収まるものですが、あまりにもひどいとママ・パパが感じる場合は、小児科などの専門家に相談してみてもいいと思います。

基本的には夜泣きは脳が成熟してくるにしたがって、だんだん無くなっていくものです。ただ、なかには神経が整いにくい子どももいます。また、刺激に敏感で、環境を工夫することが必要な子どももいます。

気になる方は、一度小児科など専門家を頼ってみてください。
夜泣きは今だけ。いつか懐かしく思い出す日がくる
文・構成/笹間聖子 写真提供:ピクスタ

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こうそ ときこ

高祖 常子

子育てアドバイザー・キャリアコンサルタント

リクルートで学校・企業情報誌の編集にたずさわったのち、2005年に育児情報誌miku編集長に就任し14年間活躍。Yahoo!ニュース公式コメンテーター。 認定NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク理事、NPO法人ファザーリング・ジャパン理事ほか各NPOの理事を務める。「体罰等によらない子育ての推進に関する検討会」(厚生労働省2019年度)でガイドライン策定委員ほか、国や行政の委員を歴任。子育てと働き方などを中心とした編集・執筆ほか、全国で講演を行っている。 保育士、幼稚園教諭2種、心理学検定1級など子育てに関連する資格を多数取得。 東京家政大学短期大学部保育科卒、第9回渡邉辰五郎奨励賞受賞。 著書は『イラストでよくわかる 感情的にならない子育て』(かんき出版)、『こんなときどうしたらいいの? 感情的にならない子育て』(かんき出版)、『男の子に厳しいしつけは必要ありません』(KADOKAWA)ほか。 3児の母。 ●高卒常子オフィシャルサイト ●Twitter @tokikok  

リクルートで学校・企業情報誌の編集にたずさわったのち、2005年に育児情報誌miku編集長に就任し14年間活躍。Yahoo!ニュース公式コメンテーター。 認定NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク理事、NPO法人ファザーリング・ジャパン理事ほか各NPOの理事を務める。「体罰等によらない子育ての推進に関する検討会」(厚生労働省2019年度)でガイドライン策定委員ほか、国や行政の委員を歴任。子育てと働き方などを中心とした編集・執筆ほか、全国で講演を行っている。 保育士、幼稚園教諭2種、心理学検定1級など子育てに関連する資格を多数取得。 東京家政大学短期大学部保育科卒、第9回渡邉辰五郎奨励賞受賞。 著書は『イラストでよくわかる 感情的にならない子育て』(かんき出版)、『こんなときどうしたらいいの? 感情的にならない子育て』(かんき出版)、『男の子に厳しいしつけは必要ありません』(KADOKAWA)ほか。 3児の母。 ●高卒常子オフィシャルサイト ●Twitter @tokikok  

イタニ トモミ

井澗 知美

公認心理師、臨床心理士

大正大学心理社会学部臨床心理学科教授。公認心理師、臨床心理士。 上智大学文学部心理学科、早稲田大学大学院人間科学研究科修士課程修了後、国立精神・神経センター精神保健研究所児童思春期精神保健部の流動研究員としてADHDの臨床研究をチームで行う。研究所に在籍している際に、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)にてペアレントトレーニングの研修を受け、我が国におけるペアレントトレーニングプログラムの開発にたずさわる。その後、中央大学大学院博士課程でペアレントトレーニングの有効性に関する研究に取り組み、学位を取得。 専門は発達臨床心理学で、早期介入や地域での発達支援に関心をもつ。ここ数年は幼児期から思春期の子どもの発達支援を中心に取り組んでいる。本書でも紹介した自閉症スペクトラム症の早期介入法であるJASPERの認定セラピストの資格を取得し、大学内の相談室や小児科クリニックで実践をしている。

大正大学心理社会学部臨床心理学科教授。公認心理師、臨床心理士。 上智大学文学部心理学科、早稲田大学大学院人間科学研究科修士課程修了後、国立精神・神経センター精神保健研究所児童思春期精神保健部の流動研究員としてADHDの臨床研究をチームで行う。研究所に在籍している際に、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)にてペアレントトレーニングの研修を受け、我が国におけるペアレントトレーニングプログラムの開発にたずさわる。その後、中央大学大学院博士課程でペアレントトレーニングの有効性に関する研究に取り組み、学位を取得。 専門は発達臨床心理学で、早期介入や地域での発達支援に関心をもつ。ここ数年は幼児期から思春期の子どもの発達支援を中心に取り組んでいる。本書でも紹介した自閉症スペクトラム症の早期介入法であるJASPERの認定セラピストの資格を取得し、大学内の相談室や小児科クリニックで実践をしている。